株式会社横森製作所のプレスリリース
~階段王になる男の挑戦~
1階から60階の展望台まで、1,610段 288mを8分53秒61でゴール。幼少期は肥満体系で、苦手ではあったが大好きなスポーツでいつか世界一になりたいと続けた努力が結実しました。
表彰式:前列右から3番目
●新競技「ステアクライミング(階段マラソン)」とは
正式名称は「ステアクライミング」。超高層ビルなどの非常階段を駆け上がる都市型スポーツとして近年人気を博しており、海外では年間およそ300大会が開催されています。日本でも中部電力 MIRAI TOWER(旧:名古屋テレビ塔)や大阪あべのハルカスなどで開催されており、渡辺が優勝したのは「ISF(国際スカイランニング連盟)」がプロデュースする世界選手権大会「2023 STAIRCLIMBING WORLD CHAMPIONSHIPS(ステアクライミング・ワールド・チャンピオンシップ)」。11カ国から代表選手が集結した世界最高レベルのレースで、悲願の初優勝となりました。
世界一という夢を追い続けた
●どんなスポーツをしても芽が出なかった男がたどり着いた「オールアウト」とは。
「世界一になりたい」。子どもの頃から追い続けていた夢がついに叶った。
1984年、東京生まれ。幼少期は肥満体系だったが、何かの競技で表彰台に立つことを夢見て、子どもの頃から野球、卓球など様々なスポーツに挑戦した。大学卒業後はボクシングで一旗揚げることを目指しジムに入会するもののプロテストに合格できず断念。それでもランニングを続ける傍ら、山岳マラソンであるトレイルランニングの世界へのめりこんでいった。「昇り続ける」ということに強みを見出した渡辺は仲間から勧められた「ステアクライミング(階段マラソン)」に初挑戦したところ、世界の強豪たちを押さえ世界大会3位にいきなりの入賞。この競技であれば夢だった世界一になれるのではと、社会人ランナーとして日々鍛錬を続けていった。2016年12月、32歳からの新たな挑戦であった。
プライベートでは一児の父である渡辺。福祉施設職員としてフルタイムで勤務しながら近隣の神社の階段でトレーニングを続けた。渡辺がたどり着いたのは「オールアウト」。限界が来ても全力を出し続けるスタイルである。先駆者は誰もいない競技であり、トレーニング方法も確立されていない。独学でひたすら階段を上り、自らを追い込み続けた。本番ではゴールに倒れこむその姿は、全力を出し尽くすことに長けた渡辺独自の強みだった。2020年にはギネス世界記録(R)(TM)「最も速い1マイル階段垂直登り(男性)」に公式認定。1時間6分58秒で東京スカイツリーを5往復し、これまでの記録を30分以上縮めた。ひたすらに階段を登り続けるフィジカルだけでなく、驚異的なメンタルがなせる業だった。
●アスリートとしての壁、そして転機。
コロナ禍の数年は世界大会が行われず不遇の数年間となったが、期間中に自転車競技ヒルクライムに挑戦することで自らを追い込んでいった。2022年にはステアクライミングのジャパンサーキットが東名阪で行われ、3大会すべてで優勝。日本チャンピオンとして他を圧倒する存在となった渡辺が次に目指したのは「世界一の階段王」であったが、勤務先の福祉施設では夜勤もあり、海外大会出場への障壁となっていた。しかし2023年、かねてよりサポートを受けていた階段専門メーカー、横森製作所からの協力で、所属アスリートとして競技に専念する環境を整えることができた。4月からは海外戦へ積極的に挑戦し、出走した11大会すべてで表彰台へ。11月19日にはISFが主催する世界選手権、SWC(ステアクライミング・ワールド・サーキット)に日本代表のひとりとして、ホームグラウンドである日本・あべのハルカスの大会に参加。渡辺はイタリアのファビオ選手に38秒差という圧倒的な勝利をおさめ、見事念願のワールドチャンピオンの称号を手に入れた。諦めず、全力で努力を続けた男が夢を叶えた瞬間であった。
●渡辺良治選手よりコメントと今後の挑戦
「自分が一番だと胸を張って言えるものが欲しい。」そんな思いを子どもの頃から持ち続けてきました。何をやっても結果が出せなかった自分が30歳を過ぎて「階段マラソン」と出会い、40歳を目前にステアクライミングのワールドチャンピオンになれたことで、ようやくそれが手に入りました。ですが、夢は終わりません。階段を誰よりも速く登ることだけでなく、この競技を誰よりも楽しむことや、先駆者として競技を広めていくこと、階段という身近な設備で皆さんに健康という宝を提供すること、何よりも全力で立ち向かえば夢は叶うことを伝えていける「真の階段王」になること。そんな夢を生涯追い続けていきたいですし、そのためにも今回のチャンピオンシップに出場しなかった海外のライバルと、来期のレースでも是非闘いたいです。
●これまでの活動と今後の展望
2017年以降、バラエティから報道番組まで数々のテレビ番組に出演。また、自治体や民間企業の健康セミナーや講演会など、講師としても活動しています。「ステアクライミング(階段マラソン)」の先駆者として、競技の認知度を広めるべく活動を続けてきました。大会での受賞実績も積み重ね、今回悲願の世界大会初優勝。2024年3月頃には海外での世界大会に出場を予定しています。
■渡辺良治 プロフィール
所属 :株式会社横森製作所
生年 :1984年
出身地 :東京都
趣味 :ランニング・デカ盛り
主な戦歴:
2023年 2023 STAIRCLIMBING WORLD CHAMPIONSHIPS 男子優勝
2022年 Vertical Japan Circuit 男子総合優勝
2020年 東京タワー階段競走 優勝
ギネス世界記録(R)(TM)「最も速い1マイル階段垂直登り(男性)」認定
「階段王」の愛称で親しまれる
■所属会社 概要
1951年創業の鉄骨階段専門メーカー。屋内外の避難階段や意匠性の高い装飾階段、住宅用階段など、階段製作の設計・製造・施工を一貫して担い、日本の200mを超える高層ビルでは約8割に採用の実績がある。
商号 : 株式会社横森製作所
代表者 : 代表取締役社長 有明 威
本社所在地: 〒151-0072 東京都渋谷区幡ヶ谷1-29-2
創業 : 1951年
資本金 : 6,000万円
事業内容 : 各種鉄骨階段・手すりの設計、製造、施工
URL : https://www.yokomori.co.jp
●渡辺良治へのお問い合わせ
渡辺良治公式サイト: https://ryoji-watanabe.com/
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