ブックメーカーとJRAの競馬は何が違う?

毎年秋から年末にかけての季節は、国内外の競馬の主要レースが目白押しです。秋の天皇賞や凱旋門賞は大興奮のうちに幕を閉じましたが、まだまだジャパンカップや有馬記念などの重要レースが控えています。

ところで競馬といえばJRAによる公営競技として知られていますが、近年話題のスポーツベッティングの一部として、オンラインで競馬にベットできるブックメーカーも増えています。JRAもオンライン上で馬券を買うことのできるネット競馬を提供していますが、ブックメーカーの良いところは、さまざまなボーナスや機能を楽しめること、サイトよっては多くの海外レースのライブ配信が観られること、多数の決済方法に対応していることなどが挙げられます。

一方、それぞれの競馬を比較した場合、レースの結果を予想してベットするという行為そのものに大きな違いはありませんが、細部に注目してみると双方で若干の違いが見えてくるのも確かです。

この記事では、ブックメーカーとJRAの競馬を比較しつつ、主な違いをまとめました。ぜひブックメーカーでの競馬について興味がある方はぜひ参考にしてみてください!

海外競馬にベットする機会が多数

JRAでは2016年の凱旋門賞から、海外競馬の馬券販売を始めました。以来、JRAでは海外レースにも正式に賭けることができようになり、海外競馬への門戸が大きく広がりました。とはいえ、JRAでオファーされているのは、ドバイワールドカップ、クイーンエリザベスⅡ世カップ、凱旋門賞など、年間15レース程度に限られており、依然としてJRAが国内レース中心であることに変わりはありません。

一方、ブックメーカーでは毎日、毎週のように行われる世界中のレースにベット可能で、海外競馬に興味がある方にとっては、機会の差は歴然としています。ただし日本の競馬については、ほとんど取扱がないブックメーカーも少なくありません。

ベットのタイミング

JRAのネット競馬とブックメーカーの競馬の、最も大きな違いの一つは、ベットのタイミングかもしれません。結論からいうとブックメーカーの方が圧倒的に長い期間に渡ってベット可能です。

競馬にベットできるブックメーカーでは、通常レースの1週間〜3日前あたりからオッズが公開され、ベットが可能となります。さらに、それよりもかなり前から「アンティポスト」という長期ベットが可能なオッズを提供しているブックメーカーもいくつかあります。

このアンティポストで特徴的なのは、出走馬が確定される前からオッズが提供されていることで、例えば今の時点で2024年の凱旋門賞の結果にベットできるブックメーカーもあります。

さらにブックメーカーでは「ライブベット」という機能が備わっています。こちらは進行中のレースにベットする機能で、レースの中間地点まではベットすることができます。レース展開を見ながら、戦略的にベットできるのは、ブックメーカーならではの刺激的な体験かもしれません。

ただしライブベットではレース展開によってオッズが頻繁に変動したり、いつベット締め切りかも明示されているわけではないため、うっかりしているとベットするタイミングを逃してしまう恐れも。

一方、原則として馬券を買えるのはレース当日の10時から各レース発走時刻の2分前までとなっており、ブックメーカーとの比較では、かなり限られた時間ということになります。

オッズのシステム

オッズは馬の順位の予想における重要な手がかりとなり得ますが、一方で、その予想が当たった際の配当の倍率という側面もあります。それゆえオッズが非常に重要な数字であることは疑いようはありません。

そのためオッズの方式や出し方についてもブックメーカーとJRAの間で、若干の違いがあることも理解しておきたいところです。まずそれぞれのオッズは「パリミュチュエル方式」、ブックメーカーでは「ブックメーカー方式」と呼ばれる方法で、算出されています。

「パリミュチュエル方式」は競馬だけでなく、競輪や宝くじなど、すべての公営ギャンブルに採用されているオッズの出し方で、全体の馬券の売上から胴元の取り分を引き、その残りを予想の的中したプレイヤーへの配当として分けるという方法です。

この場合、全体の売り上げが確定するレース直前まで最終オッズは出されず、配当が馬券を買った時点よりも低いオッズになるケースも珍しくはありません。ですが、仮に的中者がいなかった場合は、プレイヤー全員に対して控除額を引いた金額を返金する嬉しいケースもあります。

「ブックメーカー方式」は、ブックメーカー側が独自に設定したオッズにベットする方式で、ベット確定後にオッズが低くなったとしても、ベット時点でのオッズで配当を受けられるのが最大の強みです。

ただしこのブックメーカー方式にも短所があり、通常ベットしていた馬が出走取り消しになったり、レースが中止になった場合でも、あくまでも「ハズレ」という扱いで、返金などは受けられません。

賭け方の種類

最後に賭け方の種類の違いについて見てみましょう。結論からいうと、一般的にJRAの方がより多くの競馬の賭け方を用意しています。

ブックメーカーで通常オファーされているのは単勝、複勝、また単勝のベットにオプションで複勝を付けられる「イーチウェイ」です。一方のJRAでは単勝、複勝、馬連、ワイド、馬単、3連複、3連単、枠連、WIN5といった賭け方が用意されています。

ブックメーカーの中には、上記以外の賭け方が用意されているサイトもありますが、基本的には上記の賭け方が主流で、選択肢の多さにおいてはJRAに軍配が上がるとみて良さそうです。

最後に

この記事では、JRAと今話題のブックメーカーでの競馬の違いについてさまざまな観点から比較しました。

同じネットでできる競馬でも、ベットできるタイミングや賭け方の種類からオッズのシステムに至るまで、大きな違いがあることがわかりました。それぞれの特性を理解しておくと、競馬をより楽しむことができるでしょう。

最後に、ギャンブルには中毒性があります。やりすぎにはくれぐれも注意しましょう!

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