海と日本プロジェクト広報事務局のプレスリリース
プロギングとは”ジョギング”しながら”ごみを拾う”スウェーデン発祥のフィットネスです。今回のイベントは、東京に本部があるプロギングジャパンスタッフの指導の下、開催されました。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。増加し続ける海洋ごみ対策への意識向上を図り、身近なところから海洋ごみ問題を考えるきっかけ作りを目的としています。
昨年度は、北海道を囲む3つの海に面する街、遠別町(日本海沿岸)、興部町(オホーツク海沿岸)、室蘭市(太平洋沿岸)で開催。参加した子供たちや、共催していただいた自治体関係者の方々にも、好評を得てきました。そして今年度の1回目を、茨戸川と合流し日本海に流れる篠路川散策路で開催することで子供たちが、楽しみながら「海洋ごみ問題」を体感し、自分事化出来ました。
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企画概要
・開催概要: 札幌・岡崎 同時プロギング
・開催日時:2023年9月30日(土)午前9時~11時
・開催場所:篠路川・自然とふれあいの広場を中心とした、篠路川散策路
・参加者:ガールスカウト、海洋少年団メンバーとその指導者たち 計52名
・協力:プロギングジャパン、札幌市、ガールスカウト札幌市区協議会、札幌海洋少年団
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北海道と愛知県で同時にブロギングを実施
今回、CHANGE FOR THE BLUE初の試みとして、北海道札幌市と愛知県岡崎市をネットで結んで同時にプロギングを開催。開会式では、約1400km離れた同市でエール交換!札幌・岡崎の参加者のテンションも上がりました。プロギング終了後の成果発表ではお互いの健闘を称え合いました。これによって、海洋ごみの問題が、全国的なものであることを実感し、同じ目的をもって行動することで、新たな友情を育む大きなきっかけとなったようです。
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きれいだと思っていたところにごみが…その多さに子供たちは
昔のまま蛇行した川筋が残る「篠路川」。江戸末期から開拓使の時代には人や物を運ぶ貴重な役割を果たしていました。散策路の全長は約5.3km。今回はA(年少用)とB(年長用)の2つのルートに分かれて出発!最初は「ごみなんてそんなに落ちていないと思います」と言っていた子供たち。でもコースを進んで行くと、意外なごみの多さにびっくりしていました。特に多かったのが”ビニール袋”。「どうしてこんなところにビニールごみがあるんだろう?」プロギングリーダーの問いかけに考え込む子供たち。「ごみ箱に捨てればいいのに、どうして外に捨てるんだろう?」(9歳女子)という疑問がみんなの頭に浮かんだようです。「自分は将来ごみをポイ捨てしないように気を付けたい」(9歳男子)という意見に皆が「そうだよね!」と賛同するなど、自分たちで考え、行動する意思を感じました。
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参加した子供、大人の声
・12歳女子「私も(家の)近くの豊平川でごみを拾いたい」
・11歳女子「今回体験したことを他の人に伝えて、みんなで海について考えたいです」
・9歳男子「実際に海に行って掃除したい」
・6歳女子「自分たちが食べる魚にごみが入っているのはいやです」
・10歳女子「ペットボトルではなく、水筒を使おうと思った」
・40代女性「海のごみの80%は陸からという話、知りませんでした。これを機会に子供たちと話していきたいです」
・60代女性「 海のことを、積極的に子どもたちと勉強していきたい」
<団体概要>
団体名称:一般社団法人 北海道海洋文化フォーラム
URL:https://hokkaido.uminohi.jp/
活動内容:北海道の海の今を伝えることで皆さんと海をガッチャンコして、「北の海ずっと美しく」を目指したムーブメントを起こすことを目的に活動しています。
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。