電通が開発した視覚障がい者のためのスポーツ実況生成AI「Voice Watch」がグッドデザイン・ベスト100を受賞

電通のプレスリリース

 株式会社電通(本社:東京都港区、社長:榑谷 典洋)が開発した、視覚障がい者のためのスポーツ実況生成AI「Voice Watch」が、本日「2023年度グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞し、さらに「グッドデザイン・ベスト100」に選出されました。
 
 「Voice Watch」は、視覚障がい者のスポーツ観戦体験を豊かにする、スポーツ実況リアルタイム生成AIです。視覚障がい者の方々は、スポーツ観戦の会場に行っても試合の内容がわからず、観戦を楽しむことが難しい状況にあります。この課題が、健常者との情報量の差にあることに着目し、「Voice Watch」は開発されました。試合のあらゆるデータをAIが音声情報に変換し、スポーツを“聴く”という新しい観戦体験を実現します。「Voice Watch」は、トヨタ・モビリティ基金の支援のもと、日本最大の耐久レース「スーパー耐久」にてAI実況を生成。多くの視覚障がい者が、サーキットの観客席でレース観戦を楽しみました。障がいの有無にかかわらず、あらゆる人がスポーツ観戦を楽しむことができる社会の実現を目指します。
https://voicewatch-project.com/ 
 

 

 
 
〈審査委員の評価コメント〉
Voice Watchは、新技術を存分に駆使して画期的なサービスと体験を提供し、命と福祉に着目したデザインプロジェクト。このプロジェクトは、スポーツイベントで繰り広げられる迫力満点の試合風景を音声チャンネルに変換する大型モデルを使って、マイノリティのユーザーも一般の観客と一緒に、「その場」でスポーツイベントの興奮や喜びを感じられるようにするものである。このプロジェクトは、マルチチャンネル・インタラクション技術がもたらす新たな機能を最大限に活用しながら、技術に縛られることなく、ヒューマニスティックな観点からイノベーションを起こし、アートとサイエンスを融合させたインクルーシブなデザイン事例となっている。
 
〈グッドデザイン・ベスト100とは〉
グッドデザイン・ベスト100は、その年のすべてのグッドデザイン賞受賞対象の中で、審美性、提案性、可能性などにおいて総合的に優れているとして高い評価を受けた100点です。今日におけるデザインの水準を高めるに相応しい、これからのモデルとなりうるデザインとして選出されました。
 
〈グッドデザイン賞とは〉
1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
URL:http://www.g-mark.org/
 
以上
 
 
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