海と日本プロジェクト広報事務局のプレスリリース
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策事業「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
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イベント概要
・日程 2023年9月24日(日)10時00分~12時30分
・開催場所 秋田市 JR秋田駅東口エリア
・参加人数 1チーム3名×39チーム=計117人
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優勝は明桜高校のチーム 明桜K.S.H!拾ったごみの総量は圧巻の16.95kg!
秋田市の公立校5校、私立高1校の計6校から全39チームが参加した秋田県大会。明桜(めいおう)高校硬式野球部員でチームを組んだ「明桜K.S.H」が持ち前の体力と気力と、普段から競技会場のJR秋田駅東口エリアを通学で利用している「地の利」を生かして、ビン・缶を中心に精力的にごみを拾っていきます。同じ明桜高校のチームメイト「明桜T.K.S」はポイントの高いペットボトルを中心に計9.61kg、オリジナルアイテムとして段ボールを素材にリュック型のごみ箱を背負った秋田北高校の2年生でチームを組んだ「環境保護聴牌(かんきょうほごてんぱい)」がまんべんなくさまざまな種類のごみを拾い追いすがります。しかし、合わせて16.95kgのごみを拾った明桜K.S.H」が他チームを圧倒し3141.0ポイントを獲得。準優勝チームに982ポイント差をつけて優勝しました。オリジナルアイテム賞は、6位に食い込んだ「環境保護聴牌」が受賞しました。
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秋田県大会で集められたごみの総量は92.49kg
2023年は、秋田市民の記憶に刻まれる豪雨災害が相次いでいます。7月、今回のスポGOMI甲子園・秋田県大会のごみ拾いエリアに指定したJR秋田駅東口エリアは、豪雨の排水が追いつかず、成人男性のひざ上にまで迫る冠水・浸水被害を受けました。そして大会数日前にも秋田市内は豪雨に見舞われ、市内各所には冠水時に漂流したと思われる手つかずのごみが散乱している箇所も見受けられます。そんな中開催された本大会。参加者の中には「自分を育ててくれた地域に恩返しをしたかった」と、強い思いを持って臨んだ高校生もいました。秋田県大会で集められたごみは、100kgに迫る92.49kg。ビンや缶、たばこの吸い殻だけでなく、乾いた泥がまとわりつき、冠水・浸水の影響で市街地を漂流したと思われる生活ごみが回収しきれず放置されている現状が垣間見られました。こうしたごみが、排水溝や下水管を経由して川を下り海へ流れつくであろうことを推測すると、スポGOMI甲子園秋田県大会は100kg近いごみを回収しただけにとどまらず、海洋ごみ問題を考える上で、さまざまな課題を浮き彫りにさせました。スポGOMI甲子園を継続させて、海洋ごみ問題に思いを馳せる人を1人でも増やすことが重要だと思われます。
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優勝チーム「明桜K.S.H」選手たちのコメント
閉会式後のインタビューで明桜K.S.Hの選手たちは「ごみの少ない秋田県で1位になれたので、東京でも1位になれると思う。全国大会でも頑張ってきます。」と意気込みを語りました。また、メンバー含めて17チームがエントリーした明桜高校は、大会前日には秋季東北高校野球秋田県大会の準々決勝を勝ってベスト4進出を決めて今大会に臨みました。閉会式では「残る試合も勝って春のセンバツ甲子園を目指し、来年夏の甲子園も目指します。その前に、秋のスポGOMI甲子園に出られて良かったです。」と参加した100人以上の出場者の前で元気よく挨拶しました。11月に東京で行われる全国大会でも好成績が期待されます。
<団体概要>
団体名称:一般社団法人ソーシャルスポーツファウンデーション
URL:https://www.spogomi.or.jp/
活動内容:スポGOMI甲子園に関するイベントの開催、及び運営に必要な業務。
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。