株式会社光文社のプレスリリース
2023年4月、刊行時の書店POP
まさかの「アレ」、それともようやくの「アレ」。
18年ぶりのV! 今年の阪神タイガースは違いました。
今シーズン、試合中の岡田彰布監督が好物の「パインアメ」をなめる姿が交流サイト(SNS)上で話題になりましたが、パインアメに負けず、阪神の快進撃に影響を及ぼした新書があるのを御存知でしょうか。
歴史 看板 風土 戦略 育成 苦悩 誤解 派閥 そして「アレ」
――9つの枠組で分析。熱烈阪神ファンの元番記者だから書けた「新・阪神タイガース論」。
それが、『阪神タイガースはなんで優勝でけへんのや』(光文社刊)です。
25年ぶりの優勝を果たしたオリックスのときにも刊行された『オリックスはなぜ優勝できたのか』。その著者が今年4月、満を持して書いた熱烈なる阪神タイガース本を上梓して以来、快進撃は続いたのです。
著者・喜瀬雅則(きせ・まさのり)。阪神ファン歴、半世紀。スポーツ紙で元トラ番でもあった著者は、「阪神タイガース」という怪物、関西に組み込まれた“永遠のソフト”に対して人生を賭けて書き上げました。
この本は、「阪神のことは僕には書く勇気がありません」と執筆前に語っていた著者だからこそ書けた、飛び切りの阪神愛の一冊です。
【序章より抜粋】
スポーツ紙の阪神担当、通称「トラ番」
関西版の1面は、決まって阪神。2面も3面も当然、裏面まで展開する日がある。
キャンプも、オープン戦も、ペナントレースも、シーズンオフも、常に〝3枚〟は阪神のページだ。 勝っても負けても、試合がなくても、阪神のことを書くのだ。
「おい、野球の記者やからって、野球のことを書けるなんて思うなよ。お前らに求めているのは、カネ、女、揉めごとや」
入社6年目、初めてトラ番になった時、取材キャップから忠告されたことを忘れない。
(中略)
今回、取材に応じてくれた「阪神ドラフト1位」の選手たちの述懐を聞き、当時の葛藤が鮮明に蘇り、改めて心が痛んだ。
取材する側としての「反省と後悔」も、今回の執筆動機の一つである。
(中略)
おっ? その見方はちょっとおもろいやん!
えっ? それはちょっとちゃうんとちゃうか?
そうやって、どうぞ、あちこち突っ込みながら読み進めてください。それこそ、阪神タイガースの「楽しみ方」でもありますから。
一つだけ、ここで強調しておきます。
この本を貫き通しているのは“阪神愛”です。
刊行直後、甲子園のおひざ元、地元紙・神戸新聞に刊行直後に載った広告。 阪神愛、敢えての逆説タイトルです。
【目次より】
序章 歴史 ——人生も記者生活も、思い出は阪神タイガースとともに
第1章 看板 ——阪神を離れて知る“ブランドの重さ”
第2章 風土 ——関西のノリに戸惑う“関西以外の出身者”
第3章 戦略 ——“甲子園の活躍”で判断してしまうリスク回避のドラフト指名
第4章 育成 ——“掛布雅之以降”に高卒野手が育っていない
第5章 苦悩 ——藤波晋太郎はなぜ行き詰まり、そしてメジャーへ行くのか?
第6章 誤解 ——山村宏樹と中込伸が語った「1999年の真実」
第7章 派閥 ——在版スポーツ紙における「与党」と「野党」とは?
終章 アレ ——“アレ誕生秘話”と阪神という「ソフト」の力
【著者プロフィール】
喜瀬雅則(きせ・まさのり)
スポーツライター。1967年神戸市生まれ。関西学院大卒。90年産経新聞社入社。94年からサンケイスポーツ大阪本社で野球担当として阪神、オリックス、近鉄、ダイエー、中日、アマ野球の番記者を歴任。2008年から8年間、産経新聞大阪本社運動部でプロ・アマ野球を担当。産経新聞夕刊連載『独立リーグの現状 その明暗を探る』で2011年度ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。17年7月末に産経新聞社退社。著書に『ホークス3軍はなぜ成功したのか?』『オリックスはなぜ優勝できたのか』(いずれも光文社新書)ほか多数。
【書籍詳細】
書名:阪神タイガースはなんで優勝でけへんのや?
著者:喜瀬雅則
発売日:2023年4月17日
発売:光文社
定価:1,056円(税込み)
判型:新書判