ピースウィンズ・ジャパンのプレスリリース
世界のトップカーリング選手が自らの意志で寄付先を決め、行動し、社会へ貢献をするチャリティカレンダープロジェクトである「Curling Cares Calendar」。昨年度に販売した「Curling Cares Calendar 2023」ではフォルティウス所属の小野寺佳歩選手とともにロコ・ソラーレ所属の鈴木夕湖選手が選ばれています。
鈴木選手は幼少期からずっと犬と共に暮らしている大の犬好きであり、ロコ・ソラーレオフィシャルブログでも「だいず」という名の愛犬と家族との日常を公開しています。「愛犬が家族として身近な存在である中で、世界には飼育放棄や殺処分などが起きている現状を知り心を痛めていた。寄付先は動物保護団体にしようと決めていた。」とのこと。
寄付先となったピースワンコ・ジャパンは、2012年から広島を拠点として活動を開始し、殺処分の対象となり行き場を失った犬たちの保護・譲渡活動をしている団体です。約10年前では全国の犬猫の殺処分数は16万頭以上にのぼり、団体が拠点を置く広島県は当初から野犬が多く最多の殺処分数でした。人に懐きにくいとされる野犬や、高齢であったり持病がある犬は行政では手に負えず殺処分の対象となっていました。
ピースワンコ・ジャパンではこうした行き場を失った犬たちを引き出し、これまでに7,500頭以上の命を救い、3,500頭以上のワンコたちを新しい家族となる里親との出会いに繋げてきました。当初は全国ワーストの殺処分数であった広島県も、2016年以降は今日に至るまで殺処分機の稼働を止め続けることが出来ています。
鈴木選手は都内にある同団体の世田谷譲渡センターを訪問し、チャリティカレンダーの販売を通して得た利益の750,934円を寄付金として贈呈しました。譲渡センターでは活動の様子やこれまでのストーリーを聞きながら、元野犬である里親募集中のワンコたちとふれあいました。
「実際に話を聞いて殺処分の現状をより深く知り、”全国の殺処分ゼロ”という大きな目標に向かって一歩ずつ前進していることに感銘を受けた。カレンダープロジェクトを通して関われたことが嬉しい、幸せになるワンコが少しでも増えてくれたら。」と想いを語りました。
昨今では全国各地域の行政や保護団体の努力により、現在の犬の殺処分数は年間2,739頭(2021年度、環境省)にまで減少し、ここ近年でも過去最少値を更新しています。
ピースワンコ・ジャパンは9か所目となる新しい譲渡センターを現在建設中で、今後は更なる譲渡の促進と保護犬の啓発に注力し、広島県から日本全国へと活動を広げていきます。人とワンコが幸せに暮らせる社会を目指し、”全国の殺処分ゼロ”を達成するその日まで、最後の砦となってこれからも活動を続けます。
■ロコ・ソラーレと鈴木夕湖選手について
ロコ・ソラーレ(Loco Solare)は北見カーリング協会に所属し、アドヴィックス常呂カーリングホールに練習拠点を置く、2010年に結成された日本を代表する女子カーリングチームです。
鈴木夕湖選手はセカンドのポジションを担い、2022年・2023年と続いて日本カーリング選手権大会での優勝、冬季オリンピックでは2018年平昌オリンピックでの銅メダル・2022年北京オリンピックでの銀メダル獲得へと導きました。URL:https://locosolare.jp/
■特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンと「ピースワンコ・ジャパン」について
ピースウィンズ・ジャパンは、国内外で自然災害、あるいは紛争や貧困など人為的な要因による人道危機や生活の危機にさらされた人びとを支援する国際協力NGOとして1996年に設立され、これまでに世界36カ国で活動してきました。 また、緊急災害支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団」の運営や、犬や猫の殺処分ゼロを目指した動物の保護・譲渡活動、地域活性化などに取り組み、社会問題の解決を目的とした活動に幅広く力を入れています。URL:https://peace-winds.org
ピースウィンズ・ジャパンが運営する「ピースワンコ・ジャパン・プロジェクト」は、本部の広島を拠点に全国8か所のシェルター・譲渡センターで「日本の犬の殺処分ゼロ」を目指して活動を行っています。広島県の犬の殺処分機は6年以上稼働を止めており、これまでに3,500頭以上の保護犬を譲渡・返還してきました。URL:https://peace-wanko.jp/