K-1実行委員会のプレスリリース
K-1ウェルター級王者・野杁正明が-69.5kg契約でルーマニアの強豪を迎撃、K-1女子アトム級王者・菅原美優が王者としての初陣でギリシャの強豪と対戦。ド迫力のクルーザー級3連戦でK-Jeeが打倒ラテスクに名乗り、星龍之介はvs世界の第一歩でブディオと対戦、谷川聖哉とAKIRA Jrがサバイバマッチが激突することが決定。また篠塚辰樹と佑典が危険な激突を繰り広げることを発表した。
- K-1ウェルター級王者・野杁正明、-69.5kg契約でルーマニアの強豪を迎撃「改めて『野杁は世界に挑戦していける』と思ってもらえる試合をしたい。残酷なKO劇を必ず見せます」
K-1ウェルター級王者・野杁正明が、-69.5kg契約のスーパーファイトで、ルーマニアのアマンシオ・パラスキフと対戦する。今年3月「K’FESTA.6」で世界的な実績の持ち主であるジャバル・アスケロフを1RKOで沈めた野杁。昨年6月の「THE MATCH 2022」で海人に敗れてから、拳の負傷もあり約10カ月の長期欠場をしていたが、見事なKO劇で復活をアピールした。今回もアスケロフに続き、ルーマニアの格闘技イベント「SUPERKOMBAT」を主戦場にするアマンシオという海外の強豪が、その対戦相手に選ばれた。
アマンシオはBellatorでペトロシアン兄弟、Enfusionでタイフン・オズカンと、世界のトップ選手たちとも拳を交えている選手。また、プロボクシングでも4戦4勝の成績を残すなど、まだ見ぬ強豪の一人と言える選手だ。
今回が初来日となるが「外国人選手が日本に入ってきているなか中で、野杁選手は日本の選手の実力をアピールできる選手。またそこに繋がる相手を招聘したいと思っていた」と、野杁の相手に選んだ理由を述べた中村拓己K-1プロデューサー。世界のトップを目指す野杁の名前を、世界的にアピールできる絶好の相手と考えたようだ。会見を欠席したアマンシオ本人も、「リングの中が戦場に変わるような激しい試合をして勝つ」と、過激なコメントを送ってくるなど、初めてのK-1参戦に向けてモチベーションは高そうだ。
野杁は「世界トップかと言うとそうじゃないと思うんで、こういったところで苦戦しているようじゃ世界には挑戦できない。あっさり勝って、改めて野杁は世界に挑戦していけるって思ってもらえるような試合をしたいなと思います」と、世界挑戦のための踏み台にする腹積もり。「なかなか対戦相手が決まらない中、こうやって対戦を受けてくれたアマンシオ選手には感謝しています」と本人が語ったように、なかなか対戦相手が見つからないのが悩みの種のようだが「70kgでやるのか、また67.5kgで防衛戦をやるのか、この先はちょっと分からないですけど、とりえずはこの選手をクリアすることが大前提ですね」と、まずはアマンシオとの一戦に集中する。
前回のアスケロフとの試合は右ストレートでのKOだったが、代名詞になりつつある左ボディも含めて、KOできる引き出しはまだまだあるという野杁。「いろんなタイトルマッチもありますし、先程発表されたクルーザーの3試合もありますけど、どの試合よりも一番盛り上がるというか、残酷なKO劇を必ず見せるんで、それを楽しみにしていてほしいなと思っています」と、初めて立つ両国国技館のリングで、改めて“怪物”ぶりを見せつけるつもりだ。
野杁正明
「なかなか対戦相手が決まらない中、こうやって対戦を受けてくれたアマンシオ選手には感謝しています。今大会、いろんなタイトルマッチもありますし、先程発表されたクルーザーの3試合もありますけど、どの試合よりも一番盛り上がるというか、残酷なKO劇を必ず見せるんで、それを楽しみにしていてほしいなと思っています。
(対戦相手の印象は?)映像はもう見たんですけど、プロボクシングで4戦しているだけあって、ザ・パンチャーという印象ですね。(今大会、他にもチャンピオンが試合をする中で、自分はどんなところをアピールしたい?)アマンシオ選手は世界トップかって言うとそうじゃないと思うんで、こういったところで苦戦しているようじゃ世界には挑戦できないと思うんで、あっさり勝って、改めて野杁は世界に挑戦していけるって思ってもらえるような試合をしたいなと思います。
(対戦相手がペトロシアン兄弟やタイフン・オズカンと戦っていることはモチベーションになる?)特にモチベーションにはならないですけど、(そうした選手と)フルラウンド戦って判定までいっている選手なんで、その選手を僕は1RなりしっかりKOで倒すことができれば、改めて世界にアピールできると思うんで、そういう意味では美味しい試合かなと思っていますね。(もっと強い選手を望みたかった?)弱い選手よりも強い選手とやりたいんで。ドンドン世界のトップの選手とやっていきたい気持ちはありますけど、用意された相手と僕はやるだけなんで。K-1さんに『この選手でお願いします』って言われたんで、『分かりました』って答えただけです。行く行くは誰もが知っているような世界のトップ選手と僕自身はやれると思っていますし、やっていきたいなと思っていますね。
(今回は何で倒したいというのはある?)何パターンか用意はしているんで、どの技がハマるかっていう感じではあるんですけど、前回は右ストレートで倒しましたし、僕と言ったら左ボディが代名詞になりつつあるんで、また違う技で。どの技でも倒せるって僕は思っているんで、それは当日のお楽しみって感じですね。(世界に挑戦という話があったが、今回の試合に勝った場合の展望は?)いや、全然先は見てないですね。先を見ていると足元すくわれるんで、とりあえずは7月のこの試合をクリアしないと先がないと思いますし、一応ウェルター級のベルトは持っていますけど、ウェルターはあんまり盛り上がってないんで、今回も69.5kg契約でやらせてもらいますし、70kgでやるのか、また67.5kgで防衛戦をやるのか、この先はちょっと分からないですけど、とりえずはこの選手をクリアすることが大前提ですね。(ファンの皆さんへのメッセージは?)7月、両国大会、僕は初めて出るんで、会場を楽しみつつ、KOしないとK-1じゃないんで、僕がしっかりKOして、会場が静まり返った上で盛り上げるんで楽しみにしていてください」
アマンシオ・パラスキフ ※コメント代読
「K-1参戦が決まって、最高のチャンスが来たと思っている。必ずこのチャンスを自分のものにする。野杁はとても強く最高の選手だと思うが、リングの中が戦場に変わるような激しい試合をして勝つ」
- K-1女子アトム級王者・菅原美優、王者としての初陣でギリシャの強豪と対戦!「今回のテーマは“闘志は内に秘める”。気持ちだけじゃなく技術を見せたい」
K-1女子アトム級チャンピオンの菅原美優が、ギリシャのディミトラ・アガサゲリドゥとK-1女子アトム級スーパーファイトで対戦することが決まった。今年3月「K’FESTA.6」でパヤーフォンにリベンジし、悲願のK-1王者になった菅原。早速その初陣の機会が回ってきたが、相手にはギリシャ出身のディミトラが選ばれた。
これまで日本人、そしてタイ人と対戦してきた菅原だが、欧米の選手との対戦はこれが初めてだ。ディミトラはギリシャを中心にムエタイルールの試合で活躍している選手だが、ファイトスタイルはパンチ主体の好戦的な選手だという。「K-1ルールの方が力を発揮すると思います」と、そのファイトスタイルに目をつけた中村拓己K-1プロデューサーが、菅原のチャンピオンとしての初戦の相手に選んだ形だ。
そのディミトラは遠くギリシャより「リングで戦うまで何が起きるか分からない。勝利の女神がどっちに微笑むか、リング上でハッキリさせましょう」というコメントを寄せてきており、初めての大舞台での試合に闘志を燃やしているようだった。
このディミトラを迎え撃つ菅原だが「とにかく手数が多くて、前に出てくる選手なので、自分としては前に出てくる選手はあんまり好きじゃないというか…」と、対戦相手としては苦手なタイプの様子。しかし、チャンピオンになってからの初戦ということもあり、「苦手なタイプとチャンピオンになって1試合目でやらせていただけるということで、しっかり成長した姿を見せないとなと思っていますね」と、苦手な相手を克服したところを見せたいという気持ちがあるようだ。
また、相変わらずボクシングのスパーリングに精を出して、パンチに磨きをかけているという菅原。前回はムエタイのパヤーフォンが相手ということで蹴りをテーマに掲げていたが、今回のテーマは「闘志は内に秘める」だという。試合前はやりたいことをたくさん用意しているものの、いざ試合となると負けず嫌いな性格が出てしまい、「自分で距離を崩しに行って前に出ちゃったりする」というところを課題と考えている様子。
そこで今回は、「闘志はしっかり持ちつつも内に秘めて集中して、気持ちだけじゃなくそこを技術で見せられるようにしたいというのが今回のテーマですね」と、冷静に戦い、これまで培ってきた技術を存分に見せつけるのがテーマ。「当日少しでも成長した姿を見せられるように頑張るので、皆さん応援よろしくお願いします」と、チャンピオンとしての成長した姿を見せることにこだわる。
- ド迫力のクルーザー級3連戦!K-Jeeが打倒ラテスクに名乗り、星龍之介はvs世界の第一歩でブディオと対戦、谷川聖哉とAKIRA Jrがサバイバマッチが激突
重量級のクルーザー級(-90kg)でド迫力の3試合がマッチアップされた。
クルーザー級3試合が並んだ理由について、K-1中村拓己プロデューサーは「両国(国技館)といえば相撲なので“デカい”選手の試合を一気に見せたかった」と説明。クルーザー級は現王者シナ・カリミアンが怪我の影響で試合から遠ざかっている状況で、1階級上のヘビー級にも参戦しているため、誰が一歩先へ進むのかがテーマの階級だ。
まず最初に発表されたのは、昨年のK-1無差別級トーナメント準優勝であり、日本人トップの谷川聖哉とAKIRA Jrの一戦だ。
谷川は空手で輝かしい実績を残してK-1に参戦。過去3回、マハムード・サッタリと対戦するなど海外の強豪としのぎを削ってきた。今年3月の「K’FESTA.6」ではサッタリをKOしたステファン・ラテスクと対戦。ラテスクの強打でKO負けに終わったものの、強烈なローキックで苦しめた。
対するAKIRA Jrは、フィリピンと日本のハーフで、関西を中心に活躍する重量級戦士。23年3月「K’FESTA.6」では星龍之介のパンチに沈み、K-1初黒星を喫したが、それまではANIMAL☆KOJI・加藤久輝をパンチでKOして2連勝していた。中村プロデューサーは、この試合を“サバイバルマッチ”と位置づけ、「どちらが勝って海外の強豪と戦っていけるかがテーマ」と語った。
谷川は「僕がK-1に出始めたころ、貴乃花に似ていると言われていて、両国(国技館)に出られるのは勝手に親近感が湧いています」とジョークを交えつつ「やっぱり重量級は一撃で試合がひっくり返りますし、逆転もあります。パンチのKOが多いので、僕はハイキックが得意。なのでハイキックで沈めたい」と蹴りでのKO予告。さらに、重量級トーナメント開催を見据えつつ「迫力あるKOをして、リングで言いたいことを言います」と語った。
AKIRA Jrは「谷川選手は古くからK-1クルーザー級を引っ張ってきた選手の一人です。ここは打ち勝って、自分の存在価値をアピールしたい」と闘志を燃やす。そして「白黒はっきりつける迫力のある試合をします。K-1ファンの皆さん、クルーザー級の3試合ありますが、一番インパクトを残す試合をするので応援お願いします」と完全決着を見据えた。
つぎに発表されたのは極真空手の新鋭・星龍之介はカルロス・ブディオと対戦。
星は空手仕込みの強烈な打撃とPOWER OF DREAM仕込みの破壊力が武器。過去には第35回全日本ウェイト制空手道選手権大会・第3位、第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会・第6位の実績を残した。昨年4月からK-1 GROUPに足を踏み入れ、4戦4勝(4KO)でKO率100%だ。
対するブディオはK-1に多数のブラジル人ファイターを送り込むブラジリアンタイの重量級戦士。過去には他団体で谷川聖哉をKOした実績を誇り、昨年12月にはK-1クルーザー級王者シナ・カリミアンとヘビー級スーパーファイトで対戦。1Rに強烈なパンチでダウンを奪ってKO寸前まで追い込んだものの、2Rに後頭部へのパンチを放ってしまい、反則負けを喫してしまった。今回ベストウエイトのクルーザー級でのK-1再登場となる。
中村プロデューサーから「これは“vs世界”がテーマの一戦。プロ無敗の星選手が海外の強豪選手と戦ってどうなるのかを本人もファンも楽しみにしていると思う」という言葉を受けた星だが、極真時代に外国人選手との試合は幾つも経験。「外国人選手に対するマイナスなイメージはない」と断言する。
ブディオとの対戦に向けて「パワーで突っ込んでくるタイプでKO率も高い。本当にKO必至な戦いになるんじゃないかと思っています」とKO決着を予想。さらには「外国人選手を倒して、対抗していく日本人選手と期待していただくためにも、今回は絶対に勝たないといけない試合。しっかり重量級の魅力をアピールしつつ、しっかり勝って締めたいと思います」と意気込んだ。
第2代K-1クルーザー級王者・K-Jeeとステファン・ラテスクの注目カードも決定。
4選手の中で、唯一K-1の頂点に立ったことのあるK-Jeeは、約11カ月ぶりの復帰戦。昨年8月のK-1九州大会で谷川とのクルーザー級日本人頂上対決に敗れて以来の試合で、今回は再起をかけた一戦だ。
対するラテスクはヨーロッパで注目を集めているクルーザー級の新世代ファイター。昨年12月にはサッタリを豪快KOでマットで沈めると、今年3月には谷川聖哉と対戦。谷川のローキックに苦しめられたものの、強烈なパンチでKO勝ちして、K-1で2連勝を記録している。
復帰戦でラテスクという超強敵との対戦となったが、K-Jeeは「K-1サイドに復帰戦でラテスクと戦いたいと話していた」と告白。「自分の格闘技人生に対して挑戦していきたいし、クルーザー級を盛り上げるためにもそういう(強い)選手に挑戦していく人生を送りたい。復帰戦ですが、そんなに先は長くないのでお願いしました」とラテスク戦を自ら希望したことを打ち明けた。
ラテスクも主催者を通して「K-Jeeは経験が豊富で最高の相手だと思うが、必ず倒す。支えてくれる人、すべてに恩返しするために日ごろの特訓の成果をすべて出して勝つ」と必勝宣言。過去には、カリミアンをKOして会場を大爆発させた元王者のK-Jeeと一気にK-1クルーザー級トップ戦線へ躍り出たラテスク。勝利するのはどちらか?
- 篠塚辰樹と佑典が危険な激突!「相手は打たれ弱いし、試合も面白くない。ダメージなく勝って当日夜にパーティーします」(篠塚)vs「K-1で組まれた意味を理解して、両国大会を盛り上げたい」(佑典)
篠塚辰樹が約2年4カ月ぶりのK-1参戦。月心会チーム侍・佑典との一戦が決まった。篠塚はボクシングでの実績を引っ提げてキックボクサーとしてプロデビュー。2021年3月からK-1 GROUPに参戦し、怪我で試合から遠ざかっていた時期があったものの、今年3月のKrush後楽園大会では林勇汰から豪快なKO勝ちを収めた。
一方の佑典も2021年からK-1 GROUPに参戦。2022年にKrushのリングで連敗を喫したものの、2023年5月のKrush後楽園大会で宮崎勇樹に勝利して連敗脱出を果たした。篠塚と佑典は昨年9月のKrush後楽園大会で対戦予定だったが、篠塚の怪我で流れた経緯もある。
仕切り直しで組まれた一戦を前に佑典は「この試合はKrushで一回決まってたんですけど流れてしまって、K-1という一個大きい舞台で組み直された意味を理解して、両国大会を盛り上げたいと思います」。
逆に篠塚は「(佑典は)打たれ弱いし、試合も面白くないし、印象は何もない。一回試合が流れちゃったからやってあげるって感じ」と対照的なコメント。会見中に自身が主宰するイベントのPRを入れると「しっかり勝ってダメージなく、試合当日の夜にパーティーする」と最後までやりたい放題で会見を終えた。
両国大会では同じフェザー級で軍司泰斗vsダウサヤーム、斗麗vsヴューというカードが並ぶなか、インパクトある勝利を収めるのは篠塚か?佑典か?
- 2023年7月17日(月・祝)「AZABU PRESENTS K-1 WORLD GP 2023」大会概要
◆日時 2023年7月17日(月・祝)11:00開場/11:30プレリミナリー開始/12:30本戦開始
◆会場 両国国技館
◆主催・著作 K-1実行委員会
◆企画・制作㈱ M-1スポーツメディア
◆運営 ㈱グッドルーザー
◆入場料金
ロイヤルシート (特典付き)100,000円 (当日100,500円)
アリーナSRS席 60,000円 (当日60,500円)
アリーナRS席 35,000円 (当日35,500円)
アリーナS席 18,000円(当日18,500円)
枡席(2名掛け) 30,000円 (当日31,000円)※チケット2枚付き
枡席(1名掛け) 15,000円 (当日15,500円)※2名分の料金
スタンドA席 10,000円 (当日10,500円)
スタンドB席 7,000円 (当日7,500円)
※消費税込/全席指定/小学生からチケットが必要となります。
※出場選手は予告なく変更になる場合があります。
※ご購入いただきましたチケットの交換、キャンセルは承れません。
◆チケット販売サイト https://k-1.shop/collections/ticket
◆大会公式サイト https://www.k-1.co.jp/