益子直美さんと共に「監督が怒ってはいけない大会 in広島」にHEROsアスリート10名が参加!

日本財団HEROsプロジェクト事務局のプレスリリース

日本財団が運営する、アスリートと共に社会課題解決の輪を広げていくことを目的とした「HEROs Sportsmanship for the future」(以下HEROs)プロジェクトが、2023年6月4日に広島県東広島市内で開催された「監督が怒ってはいけない大会in広島」に参画し、各競技を代表するトップアスリートたちと大会を盛り上げました。

HEROsアスリート、益子直美さん(下段左)、一般社団法人「監督が怒ってはいけない大会」のみなさん

『監督が怒ってはいけない大会』とは、元バレーボール日本代表の益子直美さんが代表理事を務める「(一社)監督が怒ってはいけない大会」が行う活動で、勝利至上主義を脱却し、選手・保護者・指導者の全員がスポーツを「楽しいと思えて、自ら考え行動でき、継続できるような環境」を考えるきっかけを与えるべく開催されています。
昨年2022年度には、スポーツを活用したロールモデルとなる取り組みを表彰する年1回の式典「HEROs AWARD」で本取組が受賞。今回は、2015年からバレーボールを中心に取り組んできた大会を各競技にも発展させるため、活動に共感したアスリート10名がHEROsを通じて参加しました。
http://masukonaomicup.com/

■「監督が怒っていけない大会を、広島でも」きっかけは、保護者&指導者自らによる打診

今回は、プロジェクト初となる広島での開催。これまでは指導者側主導で実施されていたのに対して、バレーボールを行う子どもの保護者を中心に地元の方々自らの打診と希望により実現。当日も実行委員会として運営を担いました。
アスリートそれぞれが考案した◯×クイズやチーム対抗リレー、スポーツマンシップセミナーと午前中から大盛り上がりの内容。午後のバレーボール大会では「楽しく、真剣に」を意識しながら、勝つこともしっかりと求め、みんなが新しい取組にチャレンジをしていました。

■子どもたちも監督も、みな笑顔。「大人が喜んでくれて嬉しかった」

試合前のイベントでも子どもたち、指導者、アスリート全員で大盛り上がり。写真中央は萩原智子さん(元競泳日本代表)

各チーム1名、担当アスリートが一緒に試合を楽しみました。写真は監督&コーチと笑顔で応援する竹村幸さん(写真上、元競泳日本代表)と杉山美紗さん(写真下、元アーティスティックスイマー)

終了後に子どもたちが口にしたのは、「今日は監督、チームメイトが喜んでくれていて嬉しかったです」という言葉。指導者の方々も「怒らない指導法を知ることができました。トライしようという前向きな声かけが子どもたちに響くんです」と、新たな気づきを得られた様子でした。

「子どもたちの大会である一方で、大人が笑顔で楽しむことを再確認させられる大会でした」主催者である益子さんは「今回の大会では、いつも以上に保護者や指導者の方が“褒める”“認める”“笑顔で”と、怒らないチャレンジをしてくださっていたと思います」とコメント。

大人達もスポーツが持つ本来の楽しさや魅力に気づき、子どもも大人も関係なく、終始笑顔が溢れる一日となりました。

写真は優勝した昭和南バレーボールクラブとHEROsアスリート、益子直美さんら

【HEROs参加者】
・萩原智子さん(HEROsアンバサダー、元競泳日本代表)
・近賀ゆかりさん(HEROsアンバサダー、元サッカー日本代表)
・根木慎志さん(HEROsアンバサダー、元車いすバスケットボール日本代表)
・生山裕人さん(元プロ野球選手)
・宇山賢さん(元フェンシング日本代表)
・小池美月さん(元テニス選手)
・杉本一樹さん(元空手日本代表)
・杉山美紗さん(元アーティスティックスイマー)
・竹村幸さん(元競泳日本代表)
・久光邦明さん(元プロフットサル選手)
・間野義之(HEROs AWARD審査委員長/早稲田大学教授)

【「監督が怒ってはいけない大会」主催者 ・益子直美さんコメント】
「参加してくださった指導者の方が、『自分も(褒めて喜ぶことを)頑張るから』と話していたのが印象に残っています。大人が変化する姿をみて、子どもたちも感じるものがあったと思うんです。子どもスポーツには保護者の方の価値観が大きく関わるので、とてもいい事例になりました。また、保護者の方々自ら課題意識を持って今回連絡してきてくださったのも、新しい流れだなと。今後もさらに拡大できるよう頑張っていきたいと思います」

【HEROs参加アスリート コメント(抜粋)】
「一日でこんなに変わるんだと驚きました。私が担当したチームの監督は『怒らないとわかっているから、選手も伸び伸びとプレーしていい結果に繋がっているんですね』とおっしゃっていて、選手も指導者も『この雰囲気でやれば成長できる』とを実感していたのが印象的です。日本のスポーツ界を変える大きな一歩を、益子さんが踏み出してくれたと感じています」(萩原智子さん)

「この大会の『とにかく選手が楽しむ』というコンセプトがいいなと思っています。僕自身もそうでしたが、とにかく負けるとダメだと思ってしまう選手が多いと思うんです。また指導者が客観的に自分の言葉や表情を振り返る機会は少ないと思うので、貴重な大会だと感じました」(宇山賢さん)

「選手よりも、監督が楽しんでいるイメージがありました。大人が楽しんでいると子どもたちの笑顔も増えていって、とてもいい雰囲気だなと。僕も自分の両親や指導者から厳しく指導されることが多くありました。期待しているからこその厳しさではあるものの、子どもたちにはプレッシャーになることもあると思うので、一緒に応援する気持ちでいていただきたいですね」(杉本一樹さん)

【HEROs Sportsmanship for the future概要】
「アスリートやスポーツの可能性は、無限大である」の精神のもと、下記の3つの「A」(ACADEMY/ACTION/AWARD)を通じてアスリートが社会の中で活躍できる環境を提供していきます。
HEROsは、アスリートの社会貢献活動の推進により、スポーツでつながる多くの方の関心や行動を生み出し、社会課題解決の輪が広がる未来をつくります。

・HP:https://sportsmanship-heros.jp/
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【日本財団について】
日本財団は、1962年の創立以来、国境や分野を超えて公益事業をサポートする、日本最大の社会貢献財団です。
「みんなが、みんなを支える社会」を実現するため、子ども・障害・災害・海洋・国際協力などの分野に取り組んでいます。
https://www.nippon-foundation.or.jp/

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