(株)横河システム建築のプレスリリース
サッカースタジアムはＪリーグスタジアム基準にて天然芝、もしくはハイブリッド芝が採用されており、その育成のため開閉屋根を備えた施設が多く建設されてきた。
一方で、天然芝の養生の都合によって、ピッチエリアの利用日数が限られることにより施設の稼働率が低く、運用収益を高めることが困難であった。
しかし、近年では芝種や土質、グローライトなどの人工栽培設備の開発の進化によって、必ずしも露天による太陽光の調達が必須ではなくなった。
そこで横河システム建築は、競技場天然芝ピッチの上部で屋内球技フロアを昇降させる「Phovare-2」を開発した。
通常は屋内競技フロアが配置され、競技種目や開催規模によって3,000～20,000席の屋内空間を実現する。
天然芝は屋内競技フロアの下で人工栽培によって育成され、天然芝を必要とするプロサッカー等で利用するときに、屋内競技フロアを上昇させ、20,000席の天然芝屋内ピッチが出現する。
重量のある天然芝の昇降ではなく、軽量な屋内競技フロアの昇降により昇降装置コストの大幅な削減が図れる。
これによりサッカー以外にも、バスケットボールやバレーボールなどのプロスポーツ、テニスやアイススケート、コンサート各種イベントなどに幅広く使え、収益につながる稼働率を高めることで、より持続可能なスタジアム・アリーナを実現することができる。
システム開発の背景
近年、スポーツビジネスはますますの盛り上がりを見せ、その経済効果は15兆円規模を言われている。しかし、従来建設された国内のスポーツ施設の現状は競技に特化した施設が多く、稼働率の低いコストセンターになっているものが多い。その為、施設の稼働率や集客数の増加、収益の向上を図り、稼げる施設（プロフィットセンター）への転換が重要であると言われている。
近年では、スタジアムの改修計画及びサッカー利用以外を想定した、施設稼働率の高い『多機能複合型スタジアム』が要望されている。
様々な用途で使え、施設未利用日を減らすことになれば、おのずと人々が集まる流れが生まれ、それがスタジアムのみならず周辺施設や飲食店、公共交通利用の増加に繋がり地域活性化にもなる。
従来のスポーツ施設に対する固定概念から脱却し、「スポーツの成長産業化」として、小売、興行、建設、旅行、地域経済の様々な分野を活性化に寄与するために、Phovare-2を備えたスタジアム・アリーナがそれらの中心となる事を願い開発した。
★Phovareシリーズについて
→ https://www.yokogawa-yma.jp/technology/phovare/
【会社概要】
会社名：株式会社横河システム建築
所在地：千葉県船橋市山野町４７－１
代表者：桒原一也
設立：2002年4月
URL：https://www.yokogawa-yma.jp/
事業内容：システム建築製造・施工、特殊建築（可動建築）設計・施工
