FromプラネットVol.204<釣りに関する意識調査>

プラネットのプレスリリース

 国内1,400社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:坂田政一) は消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』 の第204号として、釣りに関する意識調査の結果をご紹介します。未掲載のデータ提供や当社担当者が解説を差し上げることもできますので、お気軽にお問い合わせください。
※回答率(%)は小数点第2位以下を四捨五入し同第1位までを表示しています。そのため、内訳の合計と表示値が異なる場合があります。

  • 釣り未経験者が4割

 日本各地の渓流で禁漁期間が明けるのが3月頃から。すでに釣りに出かけた人もたくさんいることでしょう。今回は「釣り」をテーマに調査を行いました。
 普段釣りをしているかどうかを聞いたところ(図表1)、「釣りをしている」人は6.0%、「しばらくやめていたが、この3年以内に再開した」という人が2.0%です。現在、釣りを楽しんでいる人は合計で8.0%ということになります。
 性年代別に見ると、最も釣りをしている人の割合が高いのが「男性・20代」です。(「釣りをしている」が15.9%、「しばらくやめていたが、この3年以内に再開した」が6.7%で、計22.6%。)
 一方で、「釣りをしたことはない」と回答した人は全体では40.4%でした。若い方が割合が高く、また、男女で比べると、女性のほうが割合が高いです。「釣りをしたことはない」という男性が23.0%だったのに対して、女性は57.9%と半数を超えています。また、「過去に1回~数回程度経験はあるが、普段はしない」という人は全体で41.5%でした。

  • 釣りに行く相手は男女差が大きい

 「釣りをしている」「しばらくやめていたが、この3年以内に再開した」という人に、誰と釣りに行くかを聞きました(図表2)。
 結果を見ると、男女で大きな違いがあります。男性の1位から3位は「一人で」(49.2%)、「友人(釣り仲間を含む)」(25.4%)、「パートナー・恋人」(9.8%)という結果です。
 一方で女性は「一人で」と答えた割合は24.0%です。1〜3位の順番は「パートナー・恋人」(41.3%)、「一人で」、「友人(釣り仲間を含む)」(20.0%)となります。

  • 釣りを始めたきっかけは純粋な興味から

 「釣りをしている」「しばらくやめていたが、この3年以内に再開した」人を対象に、釣りを始めたきっかけ、再開したきっかけを聞きました(図表3)。
 男女ともに最も割合が高かったのが「釣りをしたいと思ったから」です。まず何よりも、興味・関心が釣りを始める最高のきっかけになるようです。

 2位と3位は男女で違いがあり、男性の2位は「自然のなかにいるのが好きだから」、女性の2位は「自分で釣った魚を食べたいから」です。上位10項目を男女別に見ると(図表4)、多少の順位の変動はあるものの、似たような並びになっています。
 他人からの影響という点では、家庭環境が大きいようで、男性は18.0%、女性は21.3%が「親の影響で」釣りを始めたと回答しています。

  • 親の釣り経験が子どもに大きく影響

 釣りをするきっかけとして「親の影響で」を挙げた人が2割ほどいましたが、親が釣りをしているかどうかが、どのくらい影響があるのかを見ると(図表5)、顕著に違いがあるのがわかります。
 親も釣りをしていた人は、本人が「釣りをしている」と答えた割合が19.5%。一方、親が釣りをしていなかった人だと、「釣りをしている」と答えた人は1.4%です。

 また、現在、釣りをしていない人を対象に、今後釣りをしたいかを聞くと(図表6)、「したいと思う」人は25.6%でした。この質問についても、親の影響は大きく、親が釣りをしていた人だと、「したいと思う」が43.7%、親が釣りをしていない人だと20.8%でした(図表不掲載)。

  • 釣りをやめる女性、ライフイベントが関係?

 これまでに釣りをしたことがあっても、現在釣りをしていない人にその理由を聞くと(図表7)、最も割合が高かったのは、「釣り場まで行くのが面倒になったから」(34.6%)でした。ただ、女性だけを見ると、理由の1位は「家庭環境が変化したから」(21.5%)です。「引っ越しで釣り場まで遠くなったから」(18.5%)という項目でも男性よりかなり高い割合になっていることから、ひょっとすると、結婚や出産といったライフイベントの影響が、釣りをやめる理由のひとつになっているのかもしれません。

 また、これまで一度も釣りをしたことがない人に釣りをしない理由を聞くと(図表8)、男性の場合は「準備をするのが面倒だから」(29.4%)「道具にお金がかかりそうだから」(29.4%)が同率1位、女性の場合は、「(えさの)虫にさわるのが嫌だから」(36.5%)が1位でした。

  • 釣りに持っていくものは?

 次に、釣り道具以外に釣りに持っていくものを聞きました(図表9)。1位から5位までは「タオル」(69.6%)、帽子(67.4%)、「ゴミ袋」(63.3%)、「ティッシュ」(51.7%)、「サングラス」(49.5%)という順でした。ただ、男性が持っていかないものでも、女性は持っていくことが多いようで、多くの項目で、女性のほうが割合が高くなっています。

 男女別で1位から10位までを見ると(図表10)、男性で4位の「サングラス」が女性では圏外(11位)になっています。それでも、41.3%の女性はサングラスを持っていくようです。逆に「日焼け止め」は女性の61.3%が持っていくのに対し、男性は27.9%で、30ポイント以上の差があります。

  • 好印象も悪印象も、釣り人の心がけ次第?

 釣りに関する思い出やエピソードを募集しました。「子ども時代に大人に連れていってもらった」「会社の同僚と釣りにいった」という似たような思い出であっても、本人にとって、いい思い出になっていることもあれば、逆にネガティブな記憶になっていることも。釣り糸などのゴミ問題も、釣り人に対するイメージを悪くしているようです。釣り人の一人ひとりが心がけることで、釣りを好きになる人を増やせるのかもしれません。

  • 《 釣りの思い出や困りごと、釣りに対するイメージなど 》

【おとなに連れていってもらった思い出】

● 小さい頃、叔父といとこと一緒に釣りに行った。その場で調理した釣ったばかりの魚はおいしかった。また同じような思いができるなら、連れていってもらいたい。(女性・30代)

● 親の趣味が釣りだった。若い頃は一緒に行って、新鮮な魚を捌き、刺身で食べたこともある。親は亡くなり、あの頃に味わった美味しい刺身をもう食べる事ができないと思うと残念。(女性・50代)

● 子どもの頃、父親に連れられて釣りに行った。竿を使わずに針に紐をつけただけで魚が釣れた。不思議に思い、今度はエサをポイっと投げ込んだ。すると、怖いくらいにうじゃうじゃと魚が寄ってきて、二度と行かなくなった。(女性・40代)

● 父親から釣りを仕込まれたが、子どもだった自分はじっとしていられなかった。海釣りに行ったときも、我慢できずに和船から海に飛び込んで、ものすごく怒られた。(男性・70代以上)

【釣りはコミュニケーション】

● もともと釣り好きのパートナーに教わり、2年前に本格的な釣りを始めた。パートナーは一緒に釣りができる人ができて、私はパートナーの普段とはまた違う、イキイキした顔が見られて、Win-Winだった!(女性・20代)

● おじさんによく連れていってもらった。三浦半島での夜釣りも楽しかった。最近は孫と行くのが楽しみとなった。(男性・70代以上)

● 上司と釣りに行ったが、消波ブロックなど危険な場所に連れていかれて、二度と釣りには行きたくないと思った。(男性・50代)

● 以前、付き合いで釣りをした経験はあるが、せっかちな自分はジッと待つのが合わなかった。釣れた魚を外すときも、なかなか掴めないし、生臭いし、あまりいい思い出ではない。(女性・50代)

【釣り場が遠いと大変】

● 子どもの頃に川や海で釣りざんまいだったことを懐かしく思い出します。今は川や海から遠いところに住んでいるし、忙しくて時間が取れないのですが、リタイアしたらまた釣りに行きたいと思います。(男性・60代)

● 釣りができるような海に行くまでの移動も面倒であるのであまりやらなくなった。それに、魚を釣るまではいいが、釣った後の処理(針から魚を外す、用具の洗浄、片付け、保管)がすべてにおいて面倒。(男性・20代)

● 目的地の釣り場まで、車で2時間半もかけて到着したのに、肝心の釣竿を自宅に忘れたことがある。それからは釣りに行く2日前くらいから用意し、チェックしています。(男性・60代)

● 昔は近くの川に魚がたくさんいて、簡単に釣りができた。その後、河川の汚れがひどくなったり、河川改修が進んだり、釣りができない環境になった。海は遠すぎるので体力的に無理。(男性・70代以上)

【道具やトイレの問題、釣れすぎて困ったことも】

● 本格的な道具を揃えるのは大変なので、釣り堀でのんびり過ごすのが好きです。(男性・40代)

● 釣り自体は楽しいが、トイレの場所探しが大変なのであまり行きたくなくなった。(女性・60代)

● 釣り船や渡船にウォシュレットが完備されたら行く。(男性・60代)

● 大漁だと嬉しいが、その後の調理が大変。(女性・50代)

調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「釣り」に関する意識調査を実施。
期間:2023年3月25日~3月29日、インターネットで4,000人から回答を得ています。

株式会社プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/ 
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。

From プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/news/from_planet.html (バックナンバーもご覧になれます)
株式会社プラネットが発信しているニュースレターです。消費財や暮らしに関する旬なトピックスなどをご紹介しています。

本件に関するお問い合わせ先
今リリースに掲載していない結果や属性データのご紹介や、当社担当者が解説を差し上げることもできます。
株式会社プラネット 広報部(河合)
E-mail : koho-pr@planet-van.co.jp

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