【徳山高専】ボッチャ・サポーター育成講座を開催しました

独立行政法人国立高等専門学校機構のプレスリリース

徳山工業高等専門学校(山口県周南市、校長:勇秀憲、以下「徳山高専」)は、地域の皆さんがボッチャというスポーツを知って楽しむことを通じて、障害の有無に関わらず誰もが社会参加できる社会を理解・支援する人材育成を目的とし、「ボッチャ・サポーター育成講座」を令和5年3月18日に山口県下松市中村総合福祉センターにて開催致しました。活動や生活がより良くなるように支援する技術のことを、「アシスティブ・テクノロジー(Assistive Technology、以下「AT」)」といいます。本イベントは、本校でAT技術者育成を担当するATチームにより実施されました。

ボッチャ・サポーター育成講座の様子ボッチャ・サポーター育成講座の様子

  • 「ボッチャ・サポーター育成講座」実施概要

イベント名:ボッチャ・サポーター育成講座~ボールとランプの特長を知ろう~(公益財団法人エネルギア文化・スポーツ財団助成事業、第1回 山口県ボッチャ協会×徳山高専ATチーム連携事業)
開催日:令和5年3月18日
会場名:山口県下松市中村総合福祉センター
【URL】https://www.tokuyama.ac.jp/news_renkei/2023/03/2023318-1.html 

 

  • 「ボッチャ・サポーター育成講座」実施の目的

 徳山高専では、誰もが年齢・性別・障害を超えて楽しさを共有できる機会を増やし、障害者がスポーツ等の社会活動に活発に参加することでQOL(生活の質)を向上させることを目指し、AT関連の設備や装置の開発に取り組んでいます
 本校ではこれまでも障害者スポーツの普及を目指し、駅前施設、大学、その他の施設でボッチャ体験会を実施してきました。令和4年8月にはボッチャ体験会をレノファ山口スタジアムPRブースに出展しました。今回の「ボッチャ・サポーター育成講座」は、公益財団法人エネルギア文化・スポーツ財団の助成を受けた事業で、山口県ボッチャ協会×徳山高専ATチーム連携事業の第1回目として、下松市と下松市教育委員会の後援及び山口県ボッチャ協会の協力を得て実施しました。
 本講座の実施には、徳山高専が、障害者がボッチャ競技に参加するための電動ランプ装置「ボッチャランプ装置」を株式会社ユニコーンと共同で開発・特許化した背景があります(特許第6962633号)。また、 現在、株式会社ニシエフとの異業種参画支援を見据えたランプ装置の共同開発を行っています(令和4年度やまぐち産業イノベーション促進補助金(チャレンジ)[医療関連分野])

 

  • 「ボッチャ・サポーター育成講座」にて実施した内容

 本講座の実施にあたり、山口県ボッチャ協会より武居ひとみ氏(日本ボッチャ協会公認有資格者)を講師としてお招きしました。徳山高専からはATチームの教職員3名と学生3名が参加し、講師と受講者をサポートしました。
 講座の冒頭で、武居講師にボッチャの基本的なルール・戦術・技術を説明していただきました。また、競技で使用されるボールの特長やランプ(勾配具)についても、詳しく解説いただきました。
 続いて本校・徳山高専からは、受講者に対し、AT分野における研究開発の取組紹介として、前述の株式会社ユニコーンと共同で特許を取得した「ボッチャランプ装置」(特許第6962633号)と、株式会社ニシエフと共同開発した国産FRP(※)製ランプ試作機を紹介しました。
また、本講座ではミニ大会を実施し、受講者に実際に競技を体験していただきました。競技途中で審判の代わりに参加者にボール間距離を測定してもらうなど、受講者には選手だけでなく審判の役割も体験していただきました。なお、受講者は計12名で、山口県と広島県の9歳~72歳と幅広い年齢層の方々にご参加いただきましたが、全受講者に同一ルールで競技にご参加いただきました。
 講座終了後に実施したアンケートでは、受講者全員から「興味・関心が増えた」又は「競技に参加したいと思った」というお声をいただきました。年齢・性別・障害を超えて誰でもいっしょに楽しめる機会についての理解も深めていただくことができました。

※FRPとは:
 繊維強化プラスチックの略称で,ガラス繊維、炭素繊維などの繊維をプラスチックの中に入れて強度を向上させた複合材料です。弾性率の低い(割れやすい)プラスチックに(弾性率の高い)繊維(ガラス等)を混入させることで、軽量で強度の高いプラスチックになります。

 

  • 今後の展望

 今後も、今回のような講座を通じてボッチャ競技の理解者を増やし、障害者の参加を支援するサポーターを育成することで、障害者のボッチャ競技会を普及させる活動を広げていきます。

 

  • 徳山工業高等専門学校について

 徳山工業高等専門学校は、時代の強い要望により、昭和49年6月に設立された国立工業高等専門学校です。学科は機械電気工学科、情報電子工学科、土木建築工学科の3学科と専攻科は機械制御工学専攻、情報電子工学専攻、環境建設工学専攻の3専攻により成り、それぞれの境界領域を含めた専門分野において基礎理論の習熟とともに実験実習に重点をおいた教育を行い、総合判断力に優れた実践力のある開発型技術者の育成をめざしています。

 
【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構
徳山工業高等専門学校
所在地:山口県周南市学園台
校長名:勇秀憲
設立:1974年
URL:https://www.tokuyama.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育
 
【取扱担当者】
徳山工業高等専門学校 機械電気工学科 准教授 三浦 靖一郎
 
【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
独立行政法人国立高等専門学校機構
徳山工業高等専門学校 総務課地域連携推進係
TEL:0834-29-6227(平日8時30分~17時)
e-mail:tiren@tokuyama.ac.jp

~2022年度、高等専門学校制度は創設60周年を迎えます~
https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/60th/

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