株式会社木星社のプレスリリース
京都市を拠点に文芸作品を出版するパブリッシャー・木星社(代表取締役:藤代きよ 本社:京都市下京区平居町55番地1)は、2022年3月27日(月)より、新刊『スタジアムの神と悪魔 サッカー外伝 改訂増補版』エドゥアルド・ガレアーノ著、飯島みどり訳を、全国の書店、Amazonや楽天といったネットショップ、木星社のストア「Mokusei Book Ckub」などで発売開始することを発表いたしました。木星社は、今後も国や時代を越えて私たちの心に響く言葉を発信して参ります。どうぞご期待ください。
▶︎世界中のサッカーファン、ジャーナリストたちが読み継いできた、ウルグアイ・モンテビデオ生まれの作家エドゥアルド・ガレアーノの極上の”サッカー文学”/スポーツジャーナリズムの名作『スタジアムの神と悪魔 サッカー外伝』を、待望の改訂増補版でお届けします。
▶︎全156篇のエッセイが収録されており、ペレ、ガリンシャ、ジーコ、マラドーナ、プラティ二、フリット、バッジオ、ロナウド、ロナウジーニョ、ロマーリオ、ベベット、ジダン、メッシまで、古今東西の名選手や名試合、クラブやファン、社会・文化の諸相、W杯についてのエピソード、そして日々のサッカーの興奮、楽しさ、そして”摩訶不思議”が描かれています。1930年代から2014年までのサッカーを巡る美と闇の日々、スタジアムにさす光と影――ボールと人間、そして政治、経済、権力――についての稀代のクロニクルです。
「もはや何年も前のことだが、カレリャ・デ・ラ・コスタで私とすれ違った子供たちに捧げたい。サッカーの帰り途、彼らはこう口ずさんでいた――勝ったさ、負けたさ、どっちにしても楽しかったな」
「よきサッカーに巡り会えたときには、それを与えてくれたのがどのクラブだろうとどこの国だろうとさらさらお構いなく、私はその奇跡に感謝を捧げるのである。」
―― エドゥアルド・ガレアーノ
▶︎全国の書店にて予約受付中
『スタジアムの神と悪魔 サッカー外伝 改訂増補版』
エドゥアルド・ガレアーノ著、飯島みどり訳
ISBN 978-4-910567-05-1 3700円(+税)
四六判336頁、ソフトカバースイス装本文クロステープ巻
装丁・組版:吉田憲司+矢口莉子
カバーイラスト:芳賀あきな
印刷:藤原印刷株式会社 発行・発売:木星社
木星社のストア:https://mokusei222.stores.jp/
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4910567054/
Rakuten : https://books.rakuten.co.jp/rb/17429674/
TSUTAYA : https://shop.tsutaya.co.jp/book/product/9784910567051/
▶︎著者 エドゥアルド・ガレアーノ (1940-2015)
ウルグアイ東方共和国モンテビデオ生まれ。作家、ジャーナリスト。週刊『エル・ソル』紙にまずイラスト、次第にルポをも寄稿し、10代半ばからジャーナリズムの道に進む。1959 – 1963年『マルチャ』誌主筆、1964 – 1966年日刊紙『エポカ』編集長。1973年の軍事クーデタを逃れ居を移したアルゼンチンでは『クリシス』誌創刊・編集に携わる。その後スペイン – カタルニャへ亡命。1985年初頭モンテビデオへ帰還。その筆は文学のジャンルと称する境界線を侵犯し、魂の深みから発せられる声、市井の声なき声をすくい上げ、現実と現実の奥に潜む記憶とをひとつのテクストに編み上げる。
ウルグアイ文化大臣賞、米国のアメリカン・ブック・アワード、デンマークのフロア賞、ランナン財団の「文化の自由」賞などを受賞。邦訳既刊書に『収奪された大地――ラテンアメリカ500年』(新評論/藤原書店)、『火の記憶』(全三巻、みすず書房)、『日々の子どもたち あるいは366篇の世界史』(岩波書店)など。
▶︎訳者 飯島みどり
1960年東京生まれ。ラテンアメリカ近現代史。立教大学教員。訳書にサルマン・ラシュディ『ジャガーの微笑――ニカラグアの旅』(現代企画室)、ロケ・ダルトン他『禁じられた歴史の証言 中米に映る世界の影』(編訳、同前)、 歴史的記憶の回復プロジェクト編『グアテマラ 虐殺の記憶――真実と和解を求めて』(共訳、岩波書店)、ダニエル・エルナンデス – サラサール写真集『グアテマラ ある天使の記憶』(編訳、影書房)、エドゥアルド・ガレアーノ『火の記憶』(全三巻、みすず書房)、アリエル・ドルフマン『南に向かい、北を求めて――チリ・クーデタを死にそこなった作家の物語』(岩波書店)、エドガルド・コサリンスキイ『オデッサの花嫁』(インスクリプト)ほか。
▶︎目次:献辞/謝辞/著者の告白/サッカー/プレーヤー/ゴールキーパー/アイドル/サポーター/フーリガン/ゴール/レフェリー/監督/劇場/スペシャリスト三様/サッカー博士たちの話法/戦を踊る/戦の話法/スタジアム/ボール/事始め/ゲームの規則/イングランドの侵略/御当地サッカー/フラ – フル戦の歴史/人民の阿片?/ボールを旗と掲げて/黒人たち/サモラ/サミティエ/フィールドに死す/フリーデンライヒ/欠損から充足へ/第二次アメリカ発見/アンドラデ/リボン/オリンピック・ゴール/ピエンディベネのゴール/ラ・チレナ/スカロネ/スカロネのゴール/隠然たる力/ノロのゴール/一九三〇年のワールドカップ/ナサッシ/カミュ/非情の足たち/プロフェッショナリズム/一九三四年のワールドカップ/リオデジャネイロの神と悪魔/災いのもと/護符と呪文/エリコ/一九三八年のワールドカップ/メアッツァのゴール/レオニダス/ドミンゴス/ドミゴンスと彼女/アティリオのゴール/完璧なキスは一度きり/ラ・マキナ/モレノ/ペデルネラ/セベリノのゴール/爆弾/鉄を風に変えた男/癒しの絆/マルティノのゴール/エレノのゴール/一九五〇年のワールドカップ/オブドゥリオ/バルボザ/サラのゴール/ジジニョのゴール/御満悦の面々/一九五四年のワールドカップ/ラーンのゴール/動く広告/ディ=ステファノのゴール/ディ=ステファノ/ガリンシャのゴール/一九五八年のワールドカップ/ニルトンのゴール/ガリンシャ/ジジ/ジジと彼女/コパ/カリソ/ユニフォーム・フィーバー/プシュカーシュのゴール/サンフィリッポのゴール/一九六二年のワールドカップ/チャールトンのゴール/ヤシン/ヘントのゴール/ゼーラー/マシューズ/一九六六年のワールドカップ/グリーヴズ/ベッケンバウアーのゴール/エウゼビオ/三本ポールの呪い/ペニャロルの時代/ロチャのゴール/かわいそうなおふくろさん/涙はハンカチのせいじゃない/ペレのゴール/ペレ/一九七〇年のワールドカップ/ジャイルジニョのゴール/祝祭/将軍たちとサッカー/まばたき/マラドーナのゴール/一九七四年のワールドカップ/クライフ/ミュラー/アヴェランジェ/ボールの主人たち/ヘスス/一九七八年のワールドカップ/幸福/ゲミルのゴール/ベッテガのゴール/サンダーランドのゴール/一九八二年のワールドカップ/楡の木に梨の実/プラティニ/異教の祭の生け贄/一九八六年のワールドカップ/テレビの専制/真面目な規格品/走る薬屋/軽蔑の賛歌/やりたい放題/消化不良/一九九〇年のワールドカップ/リンコンのゴール/ウーゴ・サンチェス/蠅と蟻/フリット/親殺し/ジーコのゴール/逃避のスポーツ/一九九四年のワールドカップ/ロマリオ/バッジオ/数の恨み/敗北の務め/敗北の罪/マラドーナ/やつらは何の役にも立たない/ある輸出産業/試合終了/続・スタジアムの神と悪魔――一九九八年のワールドカップ/二〇〇二年のワールドカップ/一九九八年のワールドカップ/二〇〇六年のワールドカップ/二〇一〇年のワールドカップ/二〇一四年のワールドカップ/改訂増補版への覚え書/原著参考文献/索引
▶︎木星社は、これまでの『ほんとうのランニング』『チャンピオンへの道』『アメリカを巡る旅 3,700マイルを走って見つけた、僕たちのこと。』『ニュー・ダイエット 食いしん坊の大冒険』といった既刊タイトルに加え、今後も予定古今東西の高品質のノンフィクション/フィクションを積極的にお届けして参ります。さらに、各国のアーティストやキーパーソン、アスリートとのビデオシリーズ『Orbit Interviews』や、ゲストとのトークセッション、ストーリーの朗読をお届けするポッドキャスト番組『Thursday – Vocalizing Emotions』を通して、国や時代を越えて私たちの心に響く言葉を発信し、読書文化の発展に貢献して参ります。どうぞご期待ください。
【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
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