マイナビ×FootballAssistメディアブリーフィングを開催。体育会学生の就活/現役Jリーガー大津祐樹選手が語る「考える力の必要性」

マイナビのプレスリリース

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)が運営する『マイナビアスリートキャリア』と、現役プロサッカー選手である大津祐樹選手・酒井宏樹選手が運営する「株式会社ASSIST」(代表取締役社長 CEO:大津祐樹)は、2022年12月20日(火)にメディアブリーフィング「最新調査から読み解く体育会系学生の就活事情/スポーツで培った力を社会で活かせる人材育成を目指して」を開催しました。

本イベントでは、現役Jリーガーとしてだけではなく、株式会社ASSISTの代表取締役社長CEOとしても活躍する大津祐樹さんをゲストに迎え、株式会社マイナビ アスリートキャリア事業部 事業部長 木村雅人と体育会学生の就活事情とアスリートの人材育成について解説しました。スポーツで培った力を社会で活かせる人材になるためには、アスリート人材や企業、スポーツ業界がどのような意識を持つべきかを熱く討論しました。
 

  • 【セッション1】6割がデュアルキャリアを知らないと回答。未だ4割近くの体育会学生4年生が「引退後のキャリアを考えていない」

セッション1では、『マイナビアスリートキャリア』と大学スポーツ協会(UNIVAS)が実施した「運動部学生の就職に関する意識調査」の結果から、体育会学生自身が認識する強み、就活に有利・不利な部分、希望職種、引退後のキャリアデザインについて木村より解説を行いました。
体育会学生が認識する「自身の強み」については、例年通り上位にはコミュニケーション関連の項目が目立ちました。一方で、就活やキャリアへの意識に関しては大学4年生の4割近くが未だ「引退後のキャリアを考えていない」と回答。デュアルキャリアについても約6割の学生が「知らない」と回答する結果になりました。
この結果を受け木村は、「部活やサークル以外の外部との関係性への経験不足や時間不足に不安を感じている学生が多くいる中で、引退後のキャリア意識の低さも垣間見える結果であった」とコメントしました。
 

  • 【セッション2】大津選手に聞く、スポーツ選手としてだけでなく社会でも通用する人材となるために

セッション2では、まず『マイナビアスリートキャリア』のデータをもとに、アスリートの自己認識と適性検査結果でギャップが生じていることに着目。この現状について木村は「自分の特徴をしっかりととらえる必要があり、採用選考時にはエントリーシートとの乖離により意思疎通ができないと認識されてしまったり、入社後に業務を行った際にミスマッチが生まれてしまったりする」と就職活動の観点から指摘しました。
それを受け、大津氏は「自分の武器をしっかりと理解することで、試合でのプレーや強みを理解でき、チームから時に何を求められているのかがわかるため、自己理解は大切である」と述べました。

選手としても社会人としても活躍する秘訣について大津選手は「一流の選手ほど様々な視点から物事をみており、チームや自分のために考えることができる能力を持っている。自分も失敗をしながらもトライすることで身に付けた」と自身の経験をふまえてお話しされました。

考える力はビジネスでも必ず必要な部分となり、スポーツは社会人としてのベーススキルを育成できると言えます。木村は「あらゆることのベースになる能力として“考える力”があり、そこがしっかりとした上で専門スキル等を積むことができる」とコメントしました。

さらに主体性を育む指導環境について、大津選手は「トライする環境を整えてあげることが大切」とまとめました。キャリアへの意識についても触れ、競技以外のことにも関わってみることで、競技にも活かせる視点を身に付けることができると述べています。
 

  • 【セッション3】現役選手のデュアルキャリア発展に向けて 

現在大津選手が代表を務める「株式会社ASSIST」のサービスについて説明。スポーツの価値の最大化を目指し、『マイナビアスリートキャリア』と業務提携を結んでいます。
木村は、デュアルキャリアについて「人生をひとつのキャリアと捉え連続性をもって展開できるように社会生活を営む」という意味があると説明。

大津選手はデュアルキャリアにより、競技で培った能力を活かせることに言及し、「現役中に様々な経験をすることに大きな意味がある。自身もサッカー(競技)以外に触れることで、サッカー(競技)に還元することができた。」と経験を振り返ってお話されました。また、仕事と競技の相乗効果について、「プロになって間もない頃は自分のことしか考えられなかったが、ビジネスを始めてからは社長として社内の体制を見るようになり、競技でも監督やチームメンバーの求めていること、自分が求められていることを理解することができるようになった。」とコメントしました。

体育会学生の就活事情から、部活やサークル以外の外部との関係性への経験・時間不足とともにキャリア意識の低さが垣間見えました。
今回お話にあった通り、自らのキャリア意識向上や入社後にも活かすことのできる「考える力」を養う環境を競技活動や部活運営の中で具体化していくことや、競技力の向上に偏り過ぎないよう指導側含めてスポーツ業界でも整える必要があり、選手はもちろんスポーツに関わる人たちが意識するべきポイントが見えてくる場となりました。
 

  • 登壇者プロフィール

株式会社ASSIST代表取締役社長 CEO/トータス株式会社 取締役/ジュビロ磐田所属選手 大津祐樹氏

茨城県水戸市出身のプロサッカー選手。Jリーグで活躍後、ドイツの名門ボルシア・メンヒェングラートバッハに移籍。オランダのVVVフェンロ、柏レイソル、横浜F・マリノスを経由し、2021年にジュビロ磐田へ加入。日本代表でもプレーし、ロンドン五輪では、強豪スペインを破る得点を含む計3得点をあげ、日本史上最高記録ベスト4進出に貢献。
選手としての活動の傍らで、2016年に大津祐樹×酒井宏樹サッカースクールの立ち上げ、そして2019年に現役大学サッカー部生をサポートする「FootballAssist」などを展開する株式会社ASSISTを起業。2022年にはスペインのスポーツブランドKELME(ケレメ)を運営するトータス株式会社の取締役に就任。

株式会社マイナビ アスリートキャリア事業部 事業部長 木村雅人

5歳からサッカーをはじめ高校卒業後にJリーグへ。引退後、大学へ入学し教育学を学ぶ。2004年株式会社マイナビ入社。就職情報事業本部にて新卒採用コンサルティングに従事。その後、新規事業「医療系学生向けの就職とキャリアに関する事業」を事業責任者として立ち上げる。現在はアスリートキャリア事業部 事業部長として、「スポーツを通じた人材育成の可能性」をテーマにアスリートの「人材育成」と「就労支援」に関する事業を執行。大学スポーツ協会(UNIVAS)との共同事業開発責任者。また「アスリートのキャリア形成支援に関する有識者会議」などスポーツ庁が管轄する令和4年度で実施されている有識者会議2件に参加。
 

  • 『FootballAssist』概要

現役プロサッカー選手として活動する大津祐樹と酒井宏樹が発起人となり立ち上げた、大学生を対象とした支援プロジェクトです。
大津と酒井を含めたスタッフが、勉学・部活動・サークル活動等の学生生活に励む大学生を、【キャリア支援】【イベント支援】【備品支援】の3カテゴリーから支援。2人から直接、指導を受ける機会もあります。キャリアアドバイザーによるキャリア相談、サッカー選手との交流会の開催などをすべて無料で提供しています。 
URL:https://assist-sports.com/
 

  • 『マイナビアスリートキャリア』概要

概要:『マイナビアスリートキャリア』はアスリート向けキャリア支援サービスで、2018年12月にスタートしました。プロ・アマ・学生問わず全てのアスリートのキャリア形成支援を目的とした講座『アスリートキャリアスクール』を企画・運営し、スポーツとビジネスどちらでも活躍が出来るように、競技力および社会人基礎力の向上をサポートしています。また就労支援としてアスリートと企業のマッチングをする職業紹介サービスも提供しています。 さらに、UNIVASとトップパートナー契約を締結し、運動部学生のキャリア形成をサポート。社会から求められる「卓越性を有する人材」の育成事業や就職活動支援を行っています。
URL:https://athlete-career.mynavi.jp/

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