(株)キョードーメディアスのプレスリリース
続いてはレジェンドたちの入場。藤波辰巳は「ドラゴン・スープレックス」に合わせて、長州力は「パワー・ホール」、蝶野正洋は「FANTASTIC CITY」と「CRASH〜戦慄〜」の2曲、武藤敬司は「HOLD OUT」でリングに入場。そして、武藤と蝶野が天を指さすと「爆勝宣言」が流れ、ビジョンには“闘魂三銃士”の一人、故・橋本真也の勇姿が映し出された。ギタリストの鈴木修が数曲に演奏に加わり、よりパワフルな印象を与えてくれた。
この流れで4名によるトークセッション“10分1本勝負”が行われた。藤波は「『マッチョドラゴン』がかからなくて良かった(笑)」と会場を和ませ、長州は「(テーマ曲に関して)あまりこだわらない。でも、この曲は自分の性分に合ってるみたいで、すごく背中を押されますね。足が前に出ちゃうんだよね」とテーマ曲への思い入れを語った。2曲使って入場した蝶野は「改めて映像を見ながら生演奏を聴いて、「FANTASUTIC CITY」はいい思い出ですね」と懐かしみ、武藤は「「HOLD OUT」は素晴らしい曲なんですけど、橋本が替え歌を作ったんです。“頭の先からどんどんハゲていく”って。だからあんまり好きじゃない(笑)」とある意味、鉄板ネタとなっている話を披露。そして橋本選手にはみんなたくさん蹴られたという話にもなり、長州が「しんどかったですね。でもね、僕はコイツ(武藤)とやるよりは、“リングの中で闘ってるなぁ”って感じたよね」と話すと、武藤が「え?なんで俺はダメなんですか?」と聞くが、「それ以上言うな!」とピシャリ。そして藤波の「マッチョドラゴン」がNHKで放送されたことに話が及ぶと、長州が「あれは流しちゃダメだよ!」とこちらにもダメ出しをし、会場からは大きな笑い声が起こった。最後は藤波が「今日は大勢のお客さんが来てくれてありがとうございます。冒頭のテーマ曲が懐かしかったね。こういうイベントは本当にありがたいです」と感謝の気持ちを伝えたところで時間となった。
後半は、オカダ・カズチカの「RAINMAKER」でスタート。続く、後藤洋央の「覇道」を作曲者のKAZSINの演奏と橋本朗子の歌唱で披露。そのあとは、高橋ヒロムの「TIME BOMB」、BUSHIの「BUSHI-DO」、鷹木信悟の「RISING DRAGON」、SANADAの「Cold Skeleton」、そして内藤哲也の「STARDUST」で入場し、“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”でのトークを行った。それぞれの入場テーマ曲への思い入れを語った後、内藤が「代表して質問していいですか? (SANADAのテーマ曲は)『Cold Skull』だと思ってたんだけど、どっちが正解なの?」と疑問をぶつけた。最後は、ファンがスマホを照らす“ギフト”状態の中、SANADAが「渋谷区で、ここ代々木が、一番好きです」とマイクで伝えて締めくくった。
ここからも怒涛のコラボが続く。エル・デスペラードの「Aguja De Abeja」では日本を代表するギタリストの一人、渡辺香津美がアコースティックギターを演奏。デスペラードはリングインした後、花道を戻り、渡辺に最敬礼。二人でしっかりとポーズを決めた。中村あゆみが「風になれ」を歌い、観客の大きな手拍子に合わせて鈴木みのるが入場。ここで中村あゆみと鈴木みのるによる“7分間1本勝負”のトークセッションが行われ、テーマ曲が出来た経緯などを話した。中村は「一番嬉しかったのは、彼(鈴木)が世界にこの曲を持っていってくれたこと」と感謝の気持ちを伝えると、「今や世界中の人が“風になれ”と歌ってくれる」と中村が作ったテーマ曲を賞賛。中村は「年齢を超越して、頑張り続けてほしい」とエールを送り、時間となった。
アンドレ・ザ・ジャイアントの「ジャイアント・プレス」、ハルク・ホーガンの「Theme From “Battlestar Galactica”」が演奏され、アブドーラ・ザ・ブッチャーの「吹けよ風、呼べよ嵐」では山本恭司がギターで参加。スタン・ハンセンの「SUNRISE」はスペクトラムの西慎嗣がギターとボーカルで参加、クリエイションの武田和夫はザ・ファンクスの「スピニング・トー・ホールド」にギターで参加した。さらに、天龍源一郎のテーマ曲「THUNDER STORM」は作曲者でもあるギタリスト・高中正義がリング上で演奏。ザ・ロード・ウォリアーズのテーマ曲「IRON MAN」は筋肉少女帯の大槻ケンヂが声高らかに歌い、最後はタバスコを一気飲み!
レッド・ツェッペリンの「移民の歌(IMMIGURANT SONG)」を山本恭司がギターで演奏し、ブルーザー・ブロディの名勝負がビジョンに映し出される。そして、同曲をテーマ曲にしている真壁刀義が鎖を巻いて登場。花道を悠々と歩き、リングインした。世界的スーパーギタリストのマーティ・フリードマンと共に登場したのは棚橋弘至。「HIGH ENERGY」「LOVE & ENERGY」を演奏するマーティと並んでエアギターを披露するなど、2014年の東京ドーム以来の再共演でファンを楽しませてくれた。
最後のトークセッションは真壁と棚橋の“7分1本勝負”。棚橋は「『HIGH ENERGY』は2000年代、新日本プロレスが努力して上がっていく時を象徴する曲なので思い入れがありますね。『LOVE & ENERGY』は、棚橋のレスラー人生と共に成長していった曲なのでとても気に入っています」と誇らしげに答えた。真壁は「いろいろテーマ曲を使ったんだけど、あんまり合ってないなって思ってたんです。そうしたらテレ朝のスタッフが『とうとうこの曲を使う時が来ましたね』って。それで“これしかない!”って。海外遠征から帰ってきて、この曲が全てだね」と使うきっかけを明かした。そして偶然にもブロディーも真壁もプエルトリコに遠征した経験を持つという共通点を知り、「これはいいなと思った」という。最後、真壁は「声出せないけど、試合にたくさんの人が応援に来てくれてるんだよ。それがすごい力になってる。これで本当に声出しがOKになってみな。飛ぶぞ!」と長州力のフレーズを借用して会場を沸かせた。棚橋も「コロナ禍になって声が出せなくなって、プロレス界は苦戦しましたけど、やられてもやられても諦めずに、声出しがOKになる瞬間を信じてこれからも戦っていきます!」と誓った。
ついにフィナーレ。棚橋、真壁、天山、小島、永田、タイガーマスク、そして藤波、長州、藤原、武藤、蝶野、山崎、ライガーらがメインステージに再登場。故・アントニオ猪木の名言がビジョンに流れ、棚橋が「猪木さんと一緒に締めたいと思います」と呼びかけ、アントニオ猪木の引退試合の映像の掛け声に合わせて、「1、2、3、ダー!」で会場全体が一つになって大団円を迎えた。およそ3時間、全40曲という大ボリュームのイベントは50周年を祝う最高の時間となった。
【公演概要】
公演名:新日本プロレス50周年記念 シンニチイズム ミュージックフェス
日 時:2022年11月17日(木)17:00開場/18:30開演
会 場:東京・国立代々木競技場第一体育館(東京都渋谷区神南2丁目1-1)
■出演プロレスラー
レジェンド:藤波辰爾、長州力、武藤敬司、蝶野正洋
藤原喜明、山崎一夫、獣神サンダー・ライガー
現役選手: 棚橋弘至、真壁刀義、天山広吉、小島聡、永田裕志、
タイガーマスク、鈴木みのる、エル・デスペラード
LOS INGOBERNABLES de JAPON
(内藤哲也・SANADA・鷹木信悟・BUSHI・高橋ヒロム)
リングアナウンサー:田中ケロ
■出演アーティスト(演奏者) *五十音順
・angela、大槻ケンヂ(筋肉少女帯/特撮/オケミス)、KAZSIN、鈴木修、高中正義、
竹田和夫(クリエイション)、中村あゆみ、西慎嗣(ex-スペクトラム)、松崎しげる、
マーティ・フリードマン、山本恭司(ex-VOW WOW)、渡辺香津美
・NJPWスペシャルバンド
バンマス:厚見玲衣(カルメン・マキ&OZ/ex-VOW WOW) Keyboards, Arrange
石黒彰(Keyboards, Arrange)
日下部 ”BURNY” 正則(Guitar)/永井敏己(Bass)/大菊勉(Drums)
村田陽一(Trombone)/具志堅創(Trumpet)/二井田ひとみ(Trumpet)
■主催:テレビ朝日/BS朝日/TOKYOFM/NACK5/東京サウンド・プロダクション/オン・ザ・ライン
■後援(五十音順):サンケイスポーツ/スポーツニッポン新聞社/デイリースポーツ/ 東京スポーツ/
東京中日スポーツ/日刊スポーツ新聞社/報知新聞社
■協力:新日本プロレスリング
■公式ホームページ: https://shinnichi-izm-musicfes.com
■お問い合わせ:キョードー東京 0570-550-799(平日11:00〜18:00・土日祝 10:00〜18:00)