Brewed Protein™繊維を使用した『The Earth Hoodie』を10月21日(金)発売

株式会社ゴールドウインのプレスリリース

プレスリリースのポイント

  1. THE NORTH FACEとeYe JUNYA WATANABE MANのコラボレーション
  2. Spiberが開発した構造タンパク質「Brewed Protein™繊維」を使用したフリース素材
  3. THE NORTH FACE STANDARDにて10月21日(金)発売

株式会社ゴールドウイン(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:渡辺貴生)が展開する「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」は、デザイナー渡辺淳弥が手がけるJUNYA WATANABE MANのセカンドライン「eYe JUNYA WATANABE MAN(eYe ジュンヤ ワタナベ マン)」とコラボレーションし、バイオベンチャーのSpiber株式会社が開発・生産を手掛ける構造タンパク質「Brewed Protein™(ブリュード・プロテイン™)繊維」を使用したフリース「The Earth Hoodie(ジ・アース・フーディー)」を10月21日(金)に発売します。
 

■「The Earth Hoodie」開発の背景
軽量性、保温性に優れ、さらにコストパフォーマンスが高いフリースは、アウトドアからカジュアルまで現在では幅広いシーンで多様に使われています。しかし多くのフリースには枯渇資源である石油由来の化学繊維が使用されており、さらにフリースから抜け落ちた化学繊維の糸くずは、洗濯などによって家庭排水を通して川から海に流れ出てマイクロプラスチックとなり、海洋生物をはじめとする生態系に悪影響を与えるといわれています。
ゴールドウインはアパレル産業におけるこれらの枯渇資源問題と、環境汚染問題の改善を目指し、2015年からSpiberとアパレル製品への展開に向けた構造タンパク質素材の共同開発に取り組み、2019年には構造タンパク質素材であるBrewed Protein™繊維を使用した「Planetary Equilibrium Tee」(Tシャツ)ならびに「MOON PARKA」(アウトドアジャケット)を発売。さらに2020年には同繊維を使用した「The Sweater」(セーター)を発売しました。
そして共同開発の開始から7年目にしてついに構造タンパク質繊維を使用したフリース素材を開発し、「The Earth Hoodie」を発売するに至りました。

■「The Earth Hoodie」について
THE NORTH FACEとeYe JUNYA WATANABE MANが、長らく協業してきた歴史を紐解きデザインされたこのフリースは、シンプルでミニマルなデザインが特長です。
製品名「The Earth Hoodie」は、ゴールドウインとSpiberの最初の共同開発アイテム「MOON PARKA」とも呼応し、宇宙に一つしかない『地球』の環境を考えるという意味と、月(MOON)への冒険を終えて地球に戻り、今度は地球の冒険をしたいという意味が込められています。さらに「The」をつけることで唯一無二のものであることを強調しています。

■製品情報
製品名    : The Earth Hoodie (ジ・アース・フーディー)
価格       : 93,500円(税込)
サイズ    : S、M、L(ユニセックス)
カラー     : K(ブラック)
組成       : 毛61%、タンパク質繊維(Brewed Protein)27%、ナイロン12%
発売日    : 10月21日(金)
販売店舗:THE NORTHE FACE STANDARD (東京都渋谷区神宮前6-10-9 神宮前ビル)

■販売方法
販売方法については決定次第、instagram:@tnf_standard アカウントより配信します。

■Brewed Protein™素材とは
SpiberのBrewed Protein素材は、植物由来のバイオマスを原材料に使用した微生物の発酵プロセスにより生産され、様々なアプリケーションへ活用できます。Brewed Proteinポリマーを紡糸したBrewed Protein繊維は、シルクのような光沢と繊細さを持つフィラメント糸、さらに上質でなめらかな肌触りのカシミヤや、嵩高性に優れたウールのような紡績糸にも加工することができます。同繊維の生産規模が拡大していくと、高級獣毛でありながら、様々な環境リスクを指摘されている カシミヤ繊維と比較し、温室効果ガスの排出量の大幅な縮小と土地や水の使用量の削減が見込めるなど、数多くの差し迫る環境課題やリスクに対する解決策の一つとして大きな期待が寄せられています。

■Spiberとゴールドウインの共同開発背景
スポーツアパレルの多くは、石油を原料として製造された化学繊維(ポリエステルやナイロンなど)を使用しており、最終製品によるマイクロプラスチックの排出による自然環境への影響が課題視されています。
このような地球規模の環境問題に挑むため、当社は2015年よりSpiberと共同でアパレル製品への展開に向けた構造タンパク質素材の研究開発を進め、同年秋には同素材を使用したアウトドアジャケットのプロトタイプを発表。その後4年間かけて素材の改良を重ね、2019年にはSpiberが新たに開発したBrewed Protein繊維を使用したTシャツならびにアウトドアジャケットを発売、さらに2020年には天然繊維であるウールと混紡して作られたセーターを発売しました。
当社はこの共同開発を通して、自然と人間の関係性について改めて見つめなおし、機能と環境性を高度に両立した全く新しい素材のあり方、製品のあり方、経済のあり方を考え続け、自然と美しく調和する未来のライフスタイルに寄り添うスポーツアパレルをデザイン、提案することによって、人類社会の持続可能な発展に大きく貢献できると信じ、研究開発に努めています。

■Spiber株式会社(取締役兼代表執行役:関山和秀、本社:山形県鶴岡市覚岸寺字水上234-1)
2007年9月に創業した、構造タンパク質「Brewed Protein™素材」を開発する、山形県鶴岡市に拠点を置くバイオベンチャー。植物由来の糖類を原材料に使用し、微生物による発酵生産技術で次世代の新素材の開発・生産を手がけます。現在、タイ・ラヨン県にて、Spiber初となる量産プラントでBrewed Proteinポリマーの生産を開始し、開発向けを含めた顧客への納品も順次始まる予定です。また米国・アイオワ州にて協業先のADM社と新たに量産体制を構築しており、早ければ2023年に稼働を開始する予定。
Spiber website: https://spiber.inc/

Spiberは、日本およびその他の国におけるSpiber株式会社の商標または登録商標です。
Brewed Protein™は、日本とその他の国におけるSpiber株式会社の商標または登録商標です。

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