世界中のダイバーが注目するゲリボル歴史海中公園の沈没船「ランディ号」にトルコ文化観光大臣が記念ダイビング

トルコ共和国大使館・文化広報参事官室のプレスリリース

 

トルコの文化観光大臣 メフメット・ヌリ・エルソイ氏が、2022年9月24日、ゲリボル歴史海中公園の水深27mの沈没船「ランディ号」に記念ダイビングを行いました。チャナッカレ海峡(ダーダネルス海峡)にあるゲリボル歴史海中公園は、エーゲ海とマルマラ海が出会う場所にあり、その水中の遺構「ランディ号」は世界中のダイバーたちの注目を集めています。

トロイ・カルチャールート・フェスティバルのイベントに参加するためチャナッカレを訪れたエルソイ大臣は、ゲリボルの戦いのゲリボル史跡管理局の代表であるイスマイル・カシュデミル氏と共に、スヴラ湾の水深27mの沈没船「ランディ号」にダイビングをしました。エルソイ大臣は、1915年に沈没した当時の状態をほぼ保ったこの188トンの巨大な沈没船に潜り、下記のように報道関係者に向けて述べています。

「昨年、チャナッカレ戦争 ゲリボル史跡管理局長と共にダイビングセンターをオープンしました。今年は、嬉しいことに海外から多くのダイビング観光客がチャナッカレを訪れました。来年はこの数がさらに増えることを期待しています。また、今日は歴史的なダイビングをしました。1904年に建造された「ランディ号」という沈没船があるのですが、今日までその形を保っていて、船の上を歩いているような感覚を得ることができますよ。」

ダーダネルス海戦の舞台となった歴史的なゲリボル半島では、107年前に沈没した戦艦が「ゲリボル歴史海中公園」で訪問者を迎えています。沈没船は、第一次世界大戦をテーマとした初の海中公園として、その一端を担い多くの物語を伝えています。

ゲリボル歴史海中公園について
チャナッカレを世界で最も重要なダイビングツーリズムセンターにするため、文化観光省の指導のもと、ゲリボル歴史海中公園プロジェクトがゲリボル史跡管理局によって2017年に開始されました。2019年、大統領府と南マルマラ開発庁の間でプロジェクト支援議定書が締結されました。トルコ科学技術研究機構(TÜBİTAK)マルマラ・リサーチ・センターは、イスタンブル大学水中文化財保存学部のコンサルティングのもと、プロジェクトの現地調査を開始しました。2年間にわたる調査の結果、150kmのエリアにわたり、ダイビングができるデスティネーションが誕生したのです。

ゲリボル歴史海中公園は、エーゲ海とマルマラ海が出会う地点であり、世界の注目を集めています。
2021年10月2日のオープン以来、様々な海中の謎を明らかにしてきた場所でもあります。

水中に隠された宝石
ゲリボル歴史海中公園のダイビングポイントの1つは、1915年5月27日にセデュルバヒル沖でドイツのU-21潜水艦に沈められた全長120mのイギリス戦艦「HMSマジェスティック」です。水深24mにある沈没船には不発弾や火薬があり、ダイビング愛好家が注目をしています。

フランス革命の重要な元帥の一人からその名を取ったアンドレ・マッセナ号と、この船と共に最後の任務に就いたセガリアン号は、エルトゥールル湾の水深5~7mでダイビング愛好家を迎えます。原型を留めたままの船は、海中で時間が止まってしまったかのような印象を与えます。

また、チャナッカレ上陸作戦の際に物資調達に使用され、数千人の兵士の上陸に有効な役割を果たしたヘレス船もゲリボル歴史海中公園で見ることができます。

水中のユニークな歴史
ゲリボル歴史海中公園では、テッケ湾の沈没船、アルブルヌ号、小型ボーン船、アルブルヌ号ラッシュシップ、ランディ号、HMSルイス、S. S ミロ、トゥズラなどの沈没船を見ることができます。アクバシュ湾の水深10mに位置し、チャナッカレ戦争時に数十隻の潜水艦を阻止した防潜網は、水中写真家にとって必見の歴史的にもユニークで美しい場所として注目を浴びています。

何百もの海の世界の生き物の素晴らしい画像
1915年5月25日、73人の乗組員とともに海に沈んだ英国船HMSトライアンフは、カバテペの水深70mで静かに訪れる人を待っています。

また、ハレー彗星が史上初めて目撃されたベベック礁は、ゲリボル歴史海中公園の境界線上に位置しています。ベベック礁は、数百の生物を見ることができる世界中のダイビング愛好家にとって欠かすことのできないスポットになるでしょう。

ゲリボル史跡管理局は、ゲリボルの戦いについての認識を高めることを目的に2014年に開設しました。それと並行して、第一次世界大戦で歴史的重要性を持つダーダネルス海峡やエーゲ海の沈没船を、最新のデジタル技術を使って探し出したのです。このプロジェクトは、ゲリボルの戦いの歴史を次世代に残すための継続的な水中調査プロジェクトといえます。

ゲリボル歴史地区は、最も保存状態の良い戦争遺跡として、ユネスコの世界遺産暫定リストに登録されました。そして、陸上での戦闘の痕跡が保存されているだけでなく、ゲリボルの戦いで沈んだ船の残骸を探し出し、保護措置を終えた後に見学できるようにすることを目的としたアクションが2017年に開始されました。

チャナッカレは、第一次世界大戦中にゲリボル半島の陸上で繰り広げられた壮絶な戦いで知られています。第一次世界大戦の最も重要な海戦の一つがチャナッカレで行われたにも関わらず、その事実はごく少数の人にしか知らされていません。これらの戦争遺跡は、現在ほとんどの人が見ることができない深海の海底文化遺産となっています。

戦艦が海底に沈んでいる様子は、3Dマップや3Dアプリケーションで表現され、ダイビングをする機会のある人だけでなく、すべての人に海底遺跡を体験し、海底に何があるのかを理解してもらうことができます。

ゲリボル歴史海中公園プロジェクト:https://www.divinggelibolu.com/homepage
※トルコ語と英語のみ

トルコについて
地中海沿岸に位置し、有名なボスポラス海峡が隔てるアジアとヨーロッパを結ぶトルコは、多様な気候と文化交流の中心地であることにより、何世紀にもわたる多様な文明が反映された歴史、自然や美食を有し、2021年には約3,000万人の訪問者をお迎えしました。文化が交差するこの国は、伝統とモダンが融合した芸術やファッションに大変寛容で、またダイナミックなショッピングとエンターテメントライフによって世界中から訪れる人々を魅了し続けています。トルコの詳細は公式ウェブサイト(http://www.tourismturkey.jp/)または以下の SNS をご覧ください。

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トルコ観光広報・開発庁(TGA)について
トルコ観光広報・開発庁(TGA)は、トルコの有形・無形の自然・文化・生物学的遺産、人工の所産をプロモーションすることで、国内外の観光においてのトルコのブランディングを確立させ、トルコ経済における観光投資へのシェアを高め、観光のサービスの質を向上させるために、短期・中期・長期のコミュニケーション・マーケティング活動を行っています。TGAは、現在の観光資源を世界に向けて宣伝・マーケティングを行い、トルコの観光目標を達成し、かつ潜在的な観光資源を発見・開発・活用するために文化観光省の観光戦略・政策に沿ってあらゆる宣伝、マーケティング、コミュニケーション活動を担っています。

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