公益財団法人日本スポーツ協会のプレスリリース
スポーツを「する」「ささえる」「みる・表現する」ための環境づくりを行うJSPO(正式名称:公益財団法人日本スポーツ協会 東京都新宿区/会長 伊藤雅俊)は、2019年9月28日(土)より茨城県で開催する第74回国民体育大会『いきいき茨城ゆめ国体』に関する記者発表を、2019年9月18日(水)に実施しました。
また、トークセッションでは、第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)「体操競技団体総合」で金メダルを獲得し、今大会の体操競技・茨城県代表の山室光史選手と、第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)「競泳200mバタフライ」で銀メダルを獲得した、今大会水泳競技・福岡県代表の坂井聖人選手に加え、特別ゲストに元フェアリージャパンの畠山愛理さんをお迎えし、国体の魅力や熱い想い、今大会の注目選手などについて、お話いただきました。
(左から 坂井選手/山室選手/大野委員長/畠山さん)
(左から 畠山さん/山室選手/坂井選手)
<開催概要>
■開催名称:第74回国民体育大会『いきいき茨城ゆめ国体』に関する記者発表
■日 時:2019年9月18日(水) 13:00~14:00
■開催場所:JAPAN SPORT OLYMPIC SQUARE(東京都新宿区霞ヶ丘町4番2号)
■登壇者:JSPO 国体委員長 大野敬三 / JSPO 国体推進部部長 菊地秀行
■ゲスト:山室光史選手 / 坂井聖人選手 / 畠山愛理さん
■実施内容:
・プレゼンテーション(『いきいき茨城ゆめ国体』概要、インターネット動画配信について等)
・トークセッション
・フォトセッション
- 《時事通信社とのインターネット配信について》
JSPOでは時事通信社と連携し、会期前競技の「体操」「水泳」「バレーボール」や、本会期実施の「正式競技」及び「特別競技_高等学校野球 硬式」の計37競技を、今年度からインターネット配信することとなりました。この新たな取り組みについて、JSPO大野国体委員長は「これまで日本スポーツ協会ではスポーツをする環境、ささえる環境について、国体をはじめとする各種大会の開催や、スポーツ少年団、公認スポーツ指導者の育成などを通じ
て取り組んでまいりました。しかしみるスポーツについては、充分な環境を用意することができておりませんでした。そこでインターネット動画配信サービス「JSPO TV(ジェイスポ ティーヴィー)」を開設し、多くの方に、日本スポーツ協会が主催する大会などを身近に感じていただく為の取組みを実施することとなりました。」とし、導入の経緯や背景をお話ししました
(JSPO 国体委員長 大野敬三)
- 《第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」大会概要》
続いて、JSPO 国体推進部菊地部長より今大会の概要について「茨城県での開催は昭和49年に第29回国体を開催して以来、45年ぶり2度目の開催となります。今回の本会期は正式競技が35競技、特別競技が1競技実施されます。」と発表しました。
(JSPO 国体推進部部長 菊地秀行)
- 《トークセッション》
◇国体ならではの魅力とは
(元フェアリージャパン畠山愛理さん)
今回、ゲストでお越しいただきました山室光史選手、坂井聖人選手、畠山愛理さんに国体の魅力について伺いました。畠山愛理さんは「各都道府県の代表として参加するので、国内のオリンピックという印象を持ちますね。また、若い選手とすでに世界で活躍している選手が共に戦えることはアスリートとしてはとても価値のあることではないでしょうか。」とコメント。続けて、国体出場選手である坂井聖人選手は「少年と一緒に競技に参加する機会はないので貴重な機会でした。中には国体で引退を発表する選手もいるので感慨深い大会でもあります。」と語りました。山室光史選手は「いつも所属チームで練習しているため、国体の場でしか会わないような選手と共に戦うことは新鮮でした。大学以来のチームメンバーもおり、このメンバーで戦うことは最後ではないかと話していました。」と大会中のエピソードも披露。なお、今大会、見事体操国体1位に輝いた山室光史選手は、「開催県の代表選手として結果が求められることや、数年ぶりの国体ということでプレッシャーもありましたが、地元の方から温かな声援をいただいたおかげで楽しむことができました。来年の東京オリンピックも自国開催のため、同じような環境で競技に臨むことができたことはいい経験となりました。」と今大会を終えた感想も語られました。
(コナミスポーツ体操競技部 山室光史選手)
また、国体の特徴の一つが各県持ち回りで開催する点です。今回は大会以外での楽しみ方についてもお三方に語っていただきました。茨城出身の山室選手は「やはり茨城といったら納豆ですね。応援にいらした方から金の延べ棒のような金箔入りの納豆をいただき、美味しかったです。」とエピソードを披露すると会場は笑いに包まれました。
◇インターネット動画配信のここが嬉しい!
(セイコー 坂井聖人選手)
今回会場では、インターネット配信動画として、山室選手の競技の様子も放送し、素晴らしいパフォーマンスに会場は拍手で包まれる中、インターネット配信について「遠方に住んでいるファンの方にもネットで競技をみていただけるため、良い取り組みだと思います。」と山室選手はコメント。実際にネット配信で新体操をみた畠山さんは「自身の演技を振り返ることが出来る点が嬉しいです。」と選手目線のコメントとともに、「会場に足を運べない、同時進行で2つの競技をみたいときに嬉しい。」と観客目線での魅力も語りました。続いて、坂井選手は「仕事の都合で会場に来ることができなかった友人から、ライブ配信をみて連絡をもらい嬉しかったです。」と実際にライブ配信によって競技をみていただけたことへの喜びを語られました。
◇国体パートナーフィールド特別企画「OUR DREAM」に参加
各選手達の夢を聞いてみました!
9月28日の開会式会場で展開する「国体パートナーフィールド」では、「国体パートナー」17社様の企業の強みを活かしたスポンサーブースが出展されます。その「国体パートナーフィールド」の一角に、日本スポーツ協会も「OUR DREAM」をキーワードにイベントを展開。「OUR DREAM」のコンセプトは、国体に出場する選手たち、そして、開会式を観覧される一人ひとりの夢「MY DREAM」を、みんなの夢「OUR DREAM」として大型パネルに貼りつけてふくらませていくという“全員参加型”の企画です。企画にちなみ、スペシャルゲストのお三方にも「MY DREAM」も披露していただきました。
畠山さんは「新体操をもっとメジャーにしたいですね。一緒に戦っていた仲間も頑張っていますし、世界で戦えるほど日本代表選手のレベルも向上してきています。今以上にメディアの方に新体操を取り上げていただけるよう、東京オリンピックに向け競技全体を盛り上げ後輩たちの後押しをしたいです。子どもたちにも新体操の楽しさを知っていただけたらいいですね。」と永年競技を行ってきた新体操に関する夢を披露。続いて、山室選手は「東京オリンピック出場です。夢というよりは目標に近いのですが、公言することで意識し、強い意志を持って練習に取り組めるのではないかと思い、書きました。」と熱く語りました。坂井選手からは「オリンピックでのメダル獲得と地元開催の世界水泳で金メダルを獲得することはもちろんですが、夢というとファッションブランドを立ち上げることですかね。将来は福岡開催の国体のユニフォームのデザインなども行えたら嬉しいです。」と驚きの発表がありました。
(元フェアリージャパン畠山愛理さん)
(コナミスポーツ体操競技部 山室光史選手)
(セイコー 坂井聖人選手)
■JSPO(公益財団法人日本スポーツ協会)について
JSPOは、1911年7月に「国民スポーツの振興」と「国際競技力の向上」を目的に、大日本体育協会として創立。日本体育協会を経て、2018年4月1日、現在の名称となりました。
JSPOでは、国民体育大会や日本スポーツマスターズなど各世代を網羅したスポーツ大会の開催、スポーツ少年団や総合型地域スポーツクラブなどスポーツをする場の創出、スポーツの楽しみをサポートするスポーツ指導者の育成、最新の医・科学に根差したスポーツの推進など、誰もが自発的にスポーツを「する」「ささえる」「みる・表現する」ための幅広い事業を展開しています。また、わが国スポーツの統一組織として、国や60を超える競技団体、47都道府県スポーツ・体育協会など、様々なスポーツ関連団体・組織や個人と連携しています。
2019年の大河ドラマ「いだてん」で、主人公を導く重要な役回りとして登場する嘉納治五郎はJSPOの初代会長であり、JSPOは「いだてん」の舞台でもあります。
■国民体育大会(国体)について
国体は、第二次大戦後の荒廃した日本をスポーツで元気づけようと1946(昭和21)年に第1回が開催されて以来、毎年途切れることなく開催され本年で74回目を迎えます。郷土の代表として参加する選手団が日本一を目指すとともに、開催地においては来訪した選手団を地元総参加でおもてなしする、まさに“するスポーツ”“みるスポーツ”“ささえるスポーツ”が一体となった、わが国最大の総合スポーツ大会として開催されてきました。