『NAKED SPOREV.』、アート体験による、運動・スポーツへの意識変化を検証

株式会社ネイキッドのプレスリリース

株式会社ネイキッド(英語表記:NAKED, INC. 所在地:東京都渋谷区、代表:村松亮太郎)は、順天堂大学スポーツ健康医科学推進機構(所在地:東京都文京区、機構長:鈴木大地)との共同チームで、ネイキッドのIP『NAKED SPOREV.(ネイキッド スポレヴォ)』を用い、スポーツとアートとテクノロジーの融合により、これまでの「健康のために運動する」から脱却し「楽しいから運動する、その結果健康につながる」という新たな価値観と行動変容を導くことを目指し、検証を行っています。体験参加者として順天堂大学本郷・お茶の水キャンパスの学生、教職員等を対象に、2022年4月4日〜5月31日まで実施しています。

  • スポーツ・ウェルネス分野における、アート×テクノロジーの可能性

ネイキッドは、2021年3月にミヤシタパークにて、「スポーツのレボリューション」と銘打った新IP『NAKED SPOREV.』を発表しました。本IPは、これまでネイキッドが数多く手がけてきた体験型アートでありながら、体験者の身体データをスキャンして自動測定、アート体験がスポーツや体力測定にもなっている新たなスポーツ拡張体験です。また、その体験の結果データが自分のスマートフォンに保存され、日常にフィードバックし、ウェルネスライフをサポートするシステムにもなっています。
この度は、ネイキッドと順天堂大学スポーツ健康医科学推進機構の共同研究として、この『NAKED SPOREV.』のアート体験を通して、例えば運動への苦手意識のある人や運動習慣のない人にどのような意識の変化が起きるのかを検証しています。

本研究は、異分野融合チームによる新たなアプローチにより、スポーツと健康の価値観を塗り替え、人々の健康で豊かな生活に貢献することを目指すものです。「若年層の運動継続の動機付け・報酬モデル提案による学術的・政策的な発展」、「コロナ禍によりさらに悪化する身体不活動という世界的課題の解決」、「医療費削減、健康長寿社会実現」、「スポーツの新価値の創出」、「新たなスポーツ関連産業の開拓と活性による社会的貢献」の5点に寄与できるものと考えています。
 

2022年4月1日から5月31日まで順天堂大学本郷・お茶の水キャンパス内に特設会場を設置し、学生および教職員を対象に、センサーを使用した簡単な体力測定(垂直跳び・反復横跳びから選択)を、参加者の動きや測定値からアニマライズされたアートが会場全体に映し出される空間の中で行いました。体験後、測定中の映像や測定記録、アドバイスが自身のスマートフォンに送られてくる仕組みになっています。身体データの取得と合わせて、SPOREV.体験前後に運動・スポーツに対する意識などを調査しました。5月中旬時点で約200名が体験しています。

本研究は、公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学財団の助成を受け実施しており、成果は「デサントスポーツ科学」(Vol.44/2023 年3 月発行予定)、「産学連携情報提供支援データベース」に掲載予定です。
 

  • 本共同研究に至る社会的背景

政府は国民のスポーツ参画を加速させ、健康長寿社会実現を目指しています。その一方で、成人の週3日以上のスポーツ実施率は 27.0%で、特に20・30代は18.9%、17.5%と他年代に比べ最も低く、また運動・スポーツをしない「無関心層」が 15.2%存在します(R1年度スポーツ庁調査)。更に、運動・スポーツ実施理由は「健康のため」(73.9%)「体力増進・維持のため」が上位を占め、運動の頻度を増やせない理由として「仕事や家事が忙しいから」(43.7%)「面倒くさいから」と続きます。スポーツ実施・継続率向上は、各国が政策として取り組む世界規模課題ですが、2020年からの新型コロナによる外出自粛により身体活動量やスポーツ環境条件が更に低下。また日本においては、国民に「運動・スポーツ=学校体育や部活動」のイメージが定着し、生活の中で気軽にスポーツを楽しむ習慣や環境が整備されていないことも課題となっています。
順天堂大学スポーツ健康医科学推進機構は、これらを単一分野からのアプローチでは解決できない複合的課題と捉えていたため、クリエイティブカンパニーであるネイキッドとの異分野融合チームを形成し、これまでの「健康のために運動する」から脱却し、「楽しいから運動する、その結果、健康につながる」という新たな価値観と行動変容を導くことを目指し、本共同研究が実現しました。
 

  • 各代表者からのコメント

鈴木大地
機構長・順天堂大学スポーツ健康科学部教授

「スポーツ庁長官時代より、若者のスポーツ実施率に関する課題には積極的に取り組んで参りました。大学に戻ってからも、このようなクリエイティブで先進的な企業や多領域の研究者とともに新たな取り組みを開始できました。グラウンドや体育館でスポーツウェアを着て勝敗を争うことだけではなく、生活の中で音楽やアートともに楽しんで体を動かすこともスポーツなのだということを、今回学生たちを中心に感じていただくための足掛かりとなりました。今後の展開にもご注目頂きたいです。」
 

村松亮太郎
ネイキッド代表

「NAKED SPOREV.ではテクノロジーを駆使してあらゆるフィジカルデータを取得することで、ウェルネスやエデュケーションなど参加者の生活をアップデートするプロジェクトです。データを駆使することでアスリートを目指す人にも役立つし、身体の動きに合わせたアートがその場で生成される作品があるので、運動が苦手な人でもアート性を競うようなスポーツをつくり出せるかもしれない。スポーツという概念自体もアップデートさせられるものと思っています。」
 

  • 「NAKED SPOREV.×順天堂大学共同研究」概要

会場:順天堂大学本郷・お茶ノ水キャンパス 7号館地下1階コラボスペース
開催期間:2022年4月4日(月)- 2022年5月31日(火)
体験参加者:順天堂大学に所属する学生、教職員等200名程度
共同研究先機関名:株式会社ネイキッド、順天堂大学、パナソニック株式会社 エレクトリックワーク社
 

  • ABOUT 株式会社ネイキッド

1997年に村松亮太郎が設立したクリエイティブカンパニー。“Core Creative, Total Creation, and Borderless Creativity”を理念に、映画やテレビ、MV、広告、空間演出、地方創生、教育プログラムなどジャンルを超えて手がけてきた。近年では、世界各地を繋ぐネットワーク型のアートプロジェクト『DANDELION PROJECT』やAR/VR商品の開発など、オンライン・オフラインを超えた様々な体験を創出。アート、エンターテインメント、カルチャー、伝統、教育、音楽、都市、食、スポーツなど、LIFE(生活)のあらゆるSCENE(シーン)において新たな体験や価値を生み出している。

代表作は、東京駅プロジェクションマッピング「TOKYO HIKARI VISION」、世界遺産・二条城や、東京、香港などでも開催された花の体感型アート展「NAKED FLOWERS」、ヴァーチャルARガイド「NAKED SAMURAI」、AI(人工知能)が生み出す音楽体験「HUMANOID DJ」、食×アートの体験型レストラン「TREE by NAKED yoyogi park」、感染症予防対策アート「NAKEDつくばい™️」、「NAKEDディスタンス提灯®︎」など。

■NAKED, INC. :https://naked.co.jp
■Official Instagram : https://www.instagram.com/naked_inc/
■Official Facebook: https://www.facebook.com/NAKEDINC.official
■Official Twitter : https://twitter.com/naked_staff
■Official YouTube :https://www.youtube.com/c/NAKEDINC

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