ウクライナ相撲連盟JAPAN事務所のプレスリリース
ウクライナ相撲連盟JAPAN事務所が、ウクライナのスポーツ選手が日本に一時的に避難をして、目指す国際大会に備えるための合宿プログラムを実施しています。
ウクライナ相撲連盟は、2022年ロシアのウクライナ侵攻により、スポーツの存続危機を目の当たりにしました。2月22日の稽古を最後に避難生活が始まり、母国のウクライナで相撲を継続できなくなった選手が相次ぎました。相撲の世界大会があるワールドゲームズに出場するため「最後の望みをつないでほしい」という声を受けて支援プロジェクトを立ち上げました。プロジェクトの目標は相撲を愛し生きがいとしてきた優秀なアスリートたちの努力を形にすることです。理不尽な断念というものは、政治的思想に関わらず、選手の心を苦しめます。ウクライナ政府は、18~60歳の男性の出国を原則禁止していますが、国際大会に出場する目的のスポーツ選手には、特別な出国許可が出ています。
THE WORLDGAMES 2022(https://www.jwga.jp/)は、4年に一度の大会で、今年の7月7日から17日までアメリカ合衆国のバーミングハム市で開催されます。2020年東京オリンピック追加5種目は、すべてワールドゲームズ競技から採用されたことで日本でも関心が高まりました。アマチュア相撲大会で最もメダル数が多い国は、1位ロシア(31個)、2位日本(25個)、3位ウクライナ(15個)です。しかし、強豪国のロシアが国際大会に出場停止となり、選手が獲得できるメダル数に大きな影響を与えるのが相撲です。もしウクライナの選手が出場を諦めた場合、相撲競技全体が盛り上がりに欠けてしまうため、共にワールドゲームズの表彰台を目指すことは日本にとっても重要なことなのです。
ウクライナ相撲連盟は25年前に土俵1枚とまわし5枚からスタートし、現在の競技人口は子供から大人まで3000人に上ります。各地に18の相撲クラブがあり、子供が通うスポーツ専門学校では国家スポーツ指導者が相撲を教えています。相撲が盛んになった理由の一つは、元横綱大鵬の父親のルーツがウクライナのハルキウ州にあることです。世界相撲選手権や女子相撲選手権でも上位を独占する強さで、ウクライナ出身の力士で西幕下17枚目の獅司大は大相撲で活躍しています。日本の伝統競技は、審判に採点されるスポーツではなく、思いやる気持ちの大切さを教えてくれるという意味合いもあるため、子供教育のためにウクライナの青少年スポーツ省も積極的に相撲を推奨してきました。
ウクライナ相撲支援プロジェクトの概要
5月26月から7月5日までウクライナの男女相撲選手団8名が日本に滞在します。合宿の受け入れ先は相撲の聖地、大相撲の昭和の大横綱双葉山の出身地である大分県の宇佐市、江戸時代から続く乙亥大相撲の土俵がある愛媛県の西予市に決定しました。
相撲合宿プログラムの実施スケジュール
5月26日 成田国際空港に到着、オークハウスに滞在
5月31日 在日ウクライナ大使館を表敬訪問、記者会見
6月1日 浅草観光、歓迎会
6月2日 大分県宇佐市に移動、合宿開始
6月15日 愛媛県西予市に移動、合宿開始
6月29日 東京に移動、東京近郊に滞在
7月5日 アメリカへ出発
大分県宇佐市
宇佐市長の是永修治がいち早く合宿の受け入れを表明し、宇佐市総合運動場の相撲場を拠点に練習をします。大分県相撲連盟の呼びかけで九州情報大学相撲部ほか地方の相撲部とも合同稽古が行われる予定です。
ウクライナ相撲連盟ワールドゲームズ強化合宿in愛媛実行委員会
愛媛県相撲連盟会長(森高康行・実行委員長)、愛媛県西予市長(管家一夫・副実行委員長)、日露音楽サークルベリョーザ代表(池田慈・副実行委員長)を始めとする実行委員会で受け入れを進めています
(公式facebookページQRコード)
株式会社オークハウス
家具・家電付きシェアハウスを運営管理するオークハウス(山中武志・代表取締役)は、ウクライナ避難民のための住居を無償提供して下さいました。(https://www.oakhouse.jp/?=iDBHIc8A)
一般社団法人ニッポンおかみさん会
浅草のまちづくりをふるさと創生活動をする東京おかみさん会(富永照子会長、三浦美恵子副会長、小見寺孝子理事)が、東京浅草の観光を案内、そば処十和田の食事を提供します。(https://www.nipponokamisankai.net/)
支援内容と選手たちへの寄付金のお願い
- ウクライナ又は近隣国から日本に往来するための渡航費(日本からアメリカに出国する選手は片道)、「水際対策強化に係る新たな措置」に基づく、入国後の滞在場所の提供、生活資金としての支援金の給付、合宿に伴う遠征費、食費、相撲道場の施設使用料、その他、必要に応じた需用費、観光プログラム、交流イベント実施の費用、支援に伴う活動のための経費、通訳等に関する人件費
選手の移動をはじめとし、かなりの費用が必要であることも事実であり、お受けした寄付金はウクライナ相撲連盟JAPAN事務所が実施する支援プロジェクトに充当させていただきます。
宇佐市のふるさと納税による応援寄附
楽天市場のサイト:https://item.rakuten.co.jp/f442119-usa/a-373/
ふるさとチョイス:https://www.furusato-tax.jp/product/detail/44211/5412677
※決済手数料は市が負担、一口2000円(返礼なし)、5月31日まで募集
ウクライナ相撲連盟ワールドゲームズ強化合宿in愛媛の実行委員会
伊予銀行 愛媛県庁支店 普通 口座番号:1818765
愛媛銀行 県庁支店 普通 口座番号:5413135
※お振込み手数料は無料
ウクライナ相撲連盟JAPAN事務所
三井住友銀行 新宿西口支店 普通 口座番号:4739886
公式サイト:https://www.ukrainian-sumo.com/contact
クラウドファンディング︰https://readyfor.jp/projects/ukraine-sumo
※公式サイトはクレジットカード決済に対応、6月1日よりクラウドファンディング公開
なお、寄附金に余剰が出た場合は、今後ウクライナ相撲連盟の選手が、継続して相撲を行うための費用に充てられます。(寄付金の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。)
【代表挨拶】
ウクライナ相撲連盟JAPAN事務所の松江ビオレッタ代表は、テレビ番組の海外コーディネーターとして2013年と2015年に現地に渡航した際に、ウクライナ相撲選手権と世界相撲選手権の代表チームを取材しました。ウクライナに相撲があることを知り、向こうの文化に触れることで選手たちとの距離が縮まり、日本との交流の輪を広げてきました。この絆があったから私の心は動かされ、今度は日本で迎え入れて多くの人に思いやりの気持ちを分かち合ってほしいと思いました。
ウクライナ相撲連盟JAPAN事務所の三池崇史共同代表は、日本ロシア文化交流協会の代表として、日本とスラブ圏の文化交流を命題に掲げていて、人とのつながりや想いを非常に重要視しています。今回は地元でもある大分県の宇佐市と学生時代を過ごした愛媛県に合宿を申し入れました。日本の国技である相撲に取り組むウクライナ人の夢を共に叶える手助けを心から望んでいます。
【お問合せ先】
ukrainian.sumo@gmail.com
【ホームページ】
https://www.ukrainian-sumo.com/