日本サッカー協会×中央大学「アスパス!協働プロジェクト」 サッカー界の課題解決に学生と取り組む企画がスタート

公益財団法人日本サッカー協会のプレスリリース

日本サッカー協会(JFA)が中央大学国際経営学部と連携してサッカー界の課題解決に取り組む、JFA×中央大学「アスパス!協働プロジェクト」が4月18日(月)、中央大学多摩キャンパスでスタートしました。

(C)JFA

これは、JFAがSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みのなかで重点領域の一つとしている「教育」分野にスポットをあてたもので、サッカーを題材とした学びの機会を創出することで、目標に定められている「技術的・職業的スキルなど、働きがいのある仕事や起業に関する能力を備えた人を増やす」ことを目指します。JFA Growth Strategistの中村憲剛氏がプロジェクトリーダーを務め、中央大学国際経営学部の木村剛教授と連携し、学生と共に課題解決にトライします。
 
初回は、コアとなるゼミ生17名を中心に、約50名の学生が参加。「サッカー低関心層に関心を持ってもらい、JFAアプリを知って使ってもらうには」をテーマに、「関心を持つ可能性のある人はどんな人?」「好きなものにはまったきっかけは?」をグループディスカッションで言語化していきました。サッカーには分断や障害を乗り越え、人々をつなげ、社会発展に貢献する力がある。そのサッカーに生涯にわたって触れてもらう人を増やしたいと考え、JFAでは新しいメンバーシップ制度の導入とJFAアプリの開発を進めています。

「試合時間90分は長くてサッカーはコスパが悪い。印象を覆す情報が必要」「人口が減っている街で、コミュニティに入っていないインドアな人を対象にするといい」「運動不足で暇つぶしのためなら興味のある人は?」など、積極的に発言を続ける学生に対し、ディスカッションに加わった中村プロジェクトリーダーもたじたじに。最後には、「自分のまわりはサッカー関心層ばかりなので、アイディアも話もものすごく新鮮。期待通りで、素晴らしかった」と学生たちにコメントしていました。

(C)JFA

中央大学との協働プロジェクトは全4回のプログラム。最終回にはJFAの役員等に対してプレゼンテーションを行い、最も評価の高かった提案は今後の施策に採用します。第2回は6月下旬の予定です。

※「アスパス!」とは:JFAのSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みやサッカーを通じた社会貢献活動の総称です。SDGsにおいては、JFAは環境、人権、健康、教育、地域の5つを重点領域として各種施策を展開しています。
※JFA Growth Strategistとは:中村憲剛氏が2021年4月15日付で就任し、JFAが進める新たな登録制度やメンバーシップ制度の設計に、選手目線や多くのファン・サポーターと関わってきた視点から助言・サポートをしています。中村氏は、2020年シーズンをもって川崎フロンターレで現役を引退。その後、18年にわたるプロサッカー選手生活、日本代表選手としてのキャリアを生かし、川崎フロンターレリレーションズオーガナイザーや解説者、U-16日本代表のロールモデルコーチを務めるなど、活動の幅を広げています。

中村憲剛プロジェクトリーダー/JFA Growth Strategist コメント
「日頃はサッカーに関心のある層と触れているので、こんなにも自分の視野が狭く、頭の中が凝り固まっているのだと、ものすごい刺激を受けて、衝撃的でした。でもこれを待っていましたし、この声が日本サッカーを次のステップに連れていってくれるのではないかと思います。サッカーに関係のない大学生とこうして話すのは初めてでした。リアルな声に衝撃を受けましたが、逆に伸びしろしかないです。みんなに力を借りないと物事は開けていかない。
最終プレゼンは予想がつかないです。こちらの学びになりますし、学生たちにとってはプロジェクトで学んだこの一年の経験がこの先進むときに役に立つ、互いにWIN-WINの取り組みだと思います。プロジェクトリーダーを仰せつかったので、なんとかいい形にしていきたいです」
 

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