五輪以来7年ぶりロンドン登場の“ハイテク”ロマチェンコが、キャンベルと「金メダリスト対決」に臨む!注目の3団体統一戦を、9/1(日)5時頃~WOWOWメンバーズオンデマンドにて先行ライブ配信!

株式会社WOWOWのプレスリリース

 フェザー級、スーパー・フェザー級に次いで現在はライト級でWBAスーパー王座とWBO王座を持っているワシル・ロマチェンコ(31=ウクライナ)が、WBCのライト級王座決定戦に出場するという変則かつ異例の世界戦だ。ロマチェンコが勝てば3団体の王座を統一することになるが、もちろん負ければすべてを失う。

 そんな今回の試合の付加価値は、相手のルーク・キャンベル(31=イギリス)が12年ロンドン五輪のバンタム級金メダリストである点と、ロマチェンコが敵地のリングに上がる点にあるといっていいだろう。いうまでもなくロマチェンコは08年北京大会と12年ロンドン大会の五輪連覇者であり、つまり今回の試合は“金メダリスト対決”ということになる。しかしながら現在の両者の立場の隔たりは大きく、オッズはロマチェンコ有利で14対1と大差がついている。その予想どおりロマチェンコが験のいいロンドンで圧勝するのか、それともキャンベルが驚愕の番狂わせを起こすのか。WOWOWではこの注目の一戦を、9/1(日)午前5時頃~WOWOWメンバーズオンデマンドで先行ライブ配信する(同日の午後3時~WOWOWライブで放送)。

■ライト級で3連勝 馴染んできたロマチェンコ
 ロマチェンコは五輪と世界選手権を連覇するなどアマチュアで397戦396勝1敗という信じがたい戦績を残して2013年10月にプロに転向。翌年3月の世界初挑戦こそ体重オーバーの相手(オルランド・サリド)に惜敗したが、続く3戦目に史上最速タイで戴冠を果たした。その当時はスタミナ配分や防御に必要以上の警戒心を持って戦っていたが、徐々に攻撃性を増し、直近の10戦(全勝)は9KOと倒しまくっている。昨年12月のホセ・ペドラサ(30=プエルトリコ)戦ではKOを逃したが、終盤に2度のダウンを奪っている。身長170センチ、リーチ166センチとライト級にしては小柄だが、ホルヘ・リナレス(34=帝拳)戦、ペドラサ戦、そして今年4月のアンソニー・クロラ(32=イギリス)戦を経て135ポンド(約61.2キロ=ライト級)にも馴染んできた印象だ。

■プロデビュー戦からライト級で戦ってきたキャンベル
 キャンベルはロマチェンコと同じ31歳で、アマチュアでの活躍時期も似通っている。世界選手権では09年大会でロマチェンコがフェザー級優勝、11年大会でライト級で優勝しているが、キャンベルは09年大会はバンタム級1回戦でレイ・バルガス(メキシコ=現WBC世界スーパー・バンタム級王者)に勝ったものの2回戦で敗退。11年大会ではバンタム級で準優勝している。12年ロンドン五輪ではフェザー級が実施されなかったためロマチェンコはライト級、キャンベルはバンタム級に出場し、ともに最も高い表彰台に上った。ほんの少しのすれ違いでアマ時代は直接対決はなかったが、こうしてプロで拳を交えることになったのだから縁があったということなのだろう。小柄なロマチェンコとは対照的にキャンベルは身長175センチ、リーチ180センチと大柄な部類に入る。フェザー級でプロのスタートをきり徐々に体重を上げてきたロマチェンコに対し、キャンベルは13年7月のデビュー戦から一貫してライト級で戦ってきた。地の利に加え、この点で挑戦者にわずかなアドバンテージを認めることはできそうだ。

■圧力をかけるロマチェンコ 迎撃狙うキャンベル
 同じサウスポーのボクサーファイター型だが、戦闘スタイルは大きく異なる。小柄なロマチェンコは瞬時に立ち位置を変えて素早く相手の懐に飛び込み、左ストレート、右フック、左ボディブローなど多彩な攻撃を仕掛け、テクニックで翻弄したうえ正確なパンチで倒してしまう。リナレス戦では右ストレートを浴びて腰からキャンバスに崩れたが、それがアマとプロを通じて初のダウンだったことでも分かるようにディフェンスは堅い。この天才を切り崩すためにはリナレス級のハンドスピードと瞬発力が求められる。

 キャンベルはガードを高めにした構えから右ジャブで煽り、左ストレート、右フックに繋げる攻撃パターンを得意としている。強打者という印象は薄いが、ロマチェンコ(71パーセント)を上回る73パーセントのKO率を残している。対戦相手の質はともかく、見た目以上にパンチ力はあるのかもしれない。

 ロマチェンコが前後左右に揺さぶりをかけながら圧力をかけ、キャンベルが足をつかいながら迎え撃つ展開が予想される。懐に潜り込まれると厳しいキャンベルはロングレンジに相手を留めておきたいところだが、それが容易な作業ではないことは誰もが知っている。さらに番狂わせを起こすためには左ストレートのカウンターを合わせることが一番だが、これまた難しい仕事といえる。ロマチェンコが飛び込みながらボディブローを見舞って攻め落としてしまう可能性が極めて高いとみる。よほどキャンベルが奮起しないと折り返しとなる7ラウンド開始のゴングを聞くことは難しいかもしれない。

◆◆◆WOWOW番組情報◆◆◆

★『エキサイトマッチ~世界プロボクシング ボクシング史上最高傑作ロマチェンコ、3団体統一戦!』
対戦カード/3団体統一世界ライト級タイトルマッチ:ワシル・ロマチェンコ vs ルーク・キャンベル
【配信日】9/1(日)午前5:00頃[WOWOWメンバーズオンデマンド] ※先行ライブ配信
【放送日】9/1(日)午後3:00[WOWOWライブ]

★『エキサイトマッチ~世界プロボクシング 侍たちの海外ダブルビッグマッチ!』
対戦カード/WBO世界S・フライ級挑戦者決定戦:江藤光喜 vs ジェイビエール・シントロン
対戦カード/IBF世界ライト級挑戦者決定戦:中谷正義 vs テオフィモ・ロペス
【放送日】9/9(月)夜9:00[WOWOWライブ]

★『エキサイトマッチ~世界プロボクシング 群雄割拠のウェルター級ビッグマッチ!』
対戦カード/WBC・IBF世界ウェルター級王座統一戦:エロール・スペンス vs ショーン・ポーター
【配信日】9/29(日)午前11:00頃[WOWOWメンバーズオンデマンド] ※先行ライブ配信
【放送日】9/30(月)夜9:00[WOWOWライブ]

■その他の情報は、WOWOW番組オフィシャルサイトへ!
https://www.wowow.co.jp/sports/excite/

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