ONE TAP SPORTS、さいたま市の「スマート部活動」実証実験に参加

株式会社ユーフォリアのプレスリリース

スポーツテック企業の株式会社ユーフォリア(本社:東京都千代田区 共同代表:橋口 寛/宮田 誠、以下 ユーフォリア)は、さいたま市が進める「スポーツを科学する生徒の育成事業」(令和3年度)に参加し、2021年7月〜12月に市内2校の中学校部活動で実証実験・研究を行いました。コンディション管理ソフトONE TAP SPORTSの利用、およびアスレティックトレーナー、栄養士の介入により、フィジカルパフォーマンスの向上、食事スコアの向上が見られたことをお知らせいたします。

◾️実証実験・研究の概要
さいたま市が掲げる「スマート部活動」(部活動改革)を推進する中、中学校の部活動における課題点としてあげられる以下の項目(①〜③)について、コンディション管理ソフト(ONE TAP SPORTS)を用いて体調管理を行い専門家によるアドバイスを導入することが、効果的かどうかについて検証しました。
▶︎課題点
①トレーニング指導における知識がない(指導者)
②食事・栄養の知識がない(保護者・生徒)
③生徒の体力向上(学校)
▶︎対象部活:市立植竹中学校ソフトボール部、市立内谷中学校男子バレーボール部から計80名
▶︎実証期間:2021年7月から12月
▶︎実証方法:各部の生徒をONE TAP SPORTS使用群、非使用群の40名ずつに分け、それぞれを検証。

  • フィジカル向上の検証
    • 使用群にはアスレティックトレーナーによるフィジカル指導セッション(介入)を実施
    • 使用群と非使用群ともに、介入前後の時期に運動測定会を実施し、その効果を検証(※測定種目は、カウンタームーブメントジャンプ、スクワットジャンプ、0〜5mスプリント、5〜10mスプリント)
    • 測定会後にアスレティックトレーナーによるフィジカルトレーニング動画の共有
  • 食事内容向上の検証
    • 使用群の生徒に毎月決められた3日間にONE TAP SPORTSへ毎食の食事写真をアップロードしてもらう
    • 使用群には栄養士による食事内容へのフィードバックコメント、栄養セミナー等(介入)を実施
    • 使用群と非使用群ともに介入前後の食事スコアを測定・比較し、その効果を検証
    • 実証期間内の使用群の体組成変化の検証

▶︎事業実施主体:一般社団法人さいたまスポーツコミッション

◾️実証実験・研究の結果

  • フィジカル向上の検証結果

ONE TAP SPORTS使用群(アスレティックトレーナーによるフィジカル指導セッションあり)の方が非使用群より多くの生徒のパフォーマンス向上が認められました。今回はコロナ禍ということもあり、約5カ月間の検証であったため、わずかな向上に止まったが、継続することによりさらなる効果も期待されました。
※CMJ:カウンタームーブメントジャンプ、SQJ:スクワットジャンプ

 

  • 食事内容向上の検証結果

ONE TAP SPORTS使用群(栄養士による食事内容へのフィードバックコメント、栄養セミナーあり)の方が非使用群より平均的な食事スコアが向上しました。特に不足していた牛乳・乳製品についてアドバイスを行ったことで、摂取回数と量が増加しました。

以上の検証結果から、中学校部活動において、ONE TAP SPORTSの利用および専門家による介入(アドバイス、セミナーなど)を行うことでパフォーマンス向上、食事内容の向上が改めて確認できました。また、事業に参加した教員からは、「今回の取り組みをきっかけに、食事に興味を持った生徒が多かった」「セミナーでケガの予防に食事が大切と分かり、発達に必要な栄養素などためになった」という声をいただくことができました。

ユーフォリアは今後も引き続き、ONE TAP SPORTS事業およびスポーツにおけるデータ活用の促進を通じて、中学校・高校部活動の子どもたちの自律性を育む機会の創出、適切なスポーツ指導の確立に尽力してまいります。

◾️さいたま市「スポーツを科学する生徒の育成事業」について
「スポーツを科学する生徒の育成事業」は、さいたま市教育委員会が2020年(令和2年)に開始した事業です。運動部活動のDX(デジタルトランスフォーメーション)により、個別最適化された学びや、生徒が自ら考え主体的に取り組む部活動を実現する「スマート部活動」を推進しています。生徒の競技力向上のほか、課題の分析・解決力養成につながるよう部活動教育の改革を目指しています。

今年令和3年度は、教育委員会と市スポーツ文化局が連携し、市立高校1校、中学校2校、小学校2校で、株式会社NTTデータ経営研究所、IGS株式会社、株式会社SPLYZA、株式会社ユーフォリア、一般社団法人さいたまスポーツコミッションの協力のもとに実施しました。映像による課題分析ツール(SPLYZA teams)と気質・コンピテンシー評価ツール(Ai GROW)、コンディショニング・栄養状況の可視化ツール(ONE TAP SPORTS)を活用して、可視化された結果を、子どもたちの自己管理や指導者の適切な指導につなげられるような指導方法の確立に向けて検討いたします。自ら考え、主体的に部活動・スポーツに取り組む生徒の育成と、安全・安心にスポーツを楽しむ環境の実現に向け、次年度も引き続き行っていくことを予定しています。

◾️ONE TAP SPORTS(ワンタップスポーツ)について(https://one-tap.jp/
「ONE TAP SPORTS」は、コンディション機能・インジュリー機能などで構成され、試合や練習を通じて得られる行動データに加えて、食事メニューやケガの状態などを組み合わせて分析することにより、トレーナー・コーチ・監督等の指導者が選手へ適切な指導やアドバイスを行うことを可能にするWebソフトウエアです。
アナログでの情報収集・管理・指導が主流だったスポーツの現場において、アスリートのコンディションなどさまざまな情報を「見える化」し、コンディション管理・ピーキング・ケガ予防をサポートしています。現在、ラグビー日本代表をはじめとする日本代表では26競技、プロチームを中心に国内外で71競技、1,700チーム以上(2021年12月時点)に導入されています。

◾️株式会社ユーフォリア について
ユーフォリアは「人とスポーツの出合いを幸福にする」をミッションに、スポーツ選手のコンディション管理、ケガ予防のためのSaaS型データマネジメントシステム「ONE TAP SPORTS(ワンタップスポーツ)」(https://one-tap.jp/)を開発・提供するスポーツテック企業です。より安全で楽しく、かつ効率的にスポーツを行う環境整備にデータ面から貢献してまいります。

本社 :東京都千代田区六番町5-5 飯田ビル2階
設立 :2008年8月18日
代表者 :代表取締役/共同創業者 橋口 寛・宮田 誠
事業内容:スポーツデータサイエンス/スポーツ領域におけるシステム開発・保守・コンサルティング
URL :https://eu-phoria.jp/

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。