「日本陸上競技連盟ロードレース補償制度」本日よりバージョンアップ

公益財団法人日本陸上競技連盟のプレスリリース

公益財団法人日本陸上競技連盟(東京都新宿区、会長:横川浩 以下、日本陸連)は、昨年12月21日にお知らせしましたマラソン大会関係者・ランナー向け保険「日本陸上競技連盟ロードレース補償制度」におきまして、本日より大会開催時における医療行為に起因する医師賠償に関する補償を追加。加入費用は従来と変わらず1名120円のまま、追加負担なしで補償範囲が拡大したことをお知らせいたします。

「日本陸上競技連盟ロードレース補償制度」とは、マラソン大会の安全・安心な環境作り、ひいては、大会価値の向上を図るという目的のもと、日本陸連公認大会および、JAAF RunLink 加盟大会へ提供する共通の保険サービスになります。近年のマラソンブームの影響もあり、全国各地では大小合わせて約 2,000~3,000 にものぼる大会が開催され、活況を呈する一方で、事故も相次いで発生しております。しかし、事故に対する補償規定は大会ごとの契約のため、補償内容・範囲が統一されておらず、10 万人に 1.56 人の確率で発生している心肺停止事故や夏場の熱中症、冬場の低体温症などの重篤な事故に繋がる疾病事故の補償がされてない大会も数多くあるのが現状です。(※2)
さらに、大会主催者からも統一した保険サービスを作って欲しいという要望を数多くいただき、市民マラソン大会の統括・支援、個々人のライフスタイルに合わせたランニングを楽しめる環境・機会を提供することを目的とした、日本陸連の新プロジェクト(※1)「JAAF RunLink」(後援:スポーツ庁/経済産業省 協力:一般社団法人 日本経済団体連合会)が中心となりサービスを開始。各大会と包括して契約することで、1 名当たり 120 円の加入費用で、大会の規模に関わらず、充実した補償の手配が可能になりました。受付開始以来、現在までに申し込みを完了した大会は8つ。2.3万人もの大会関係者・ランナーにご加入いただき、ご好評をいただいております。

■「日本陸上競技連盟ロードレース補償制度」

■本日、追加された補償内容
大会開催時における医療行為に起因して、患者に身体の障害(死亡も含む)を与え、医療行為者が法律上の
賠償責任を負担することによって生じる損害に対しての保険が上記の補償に加えて追加されました。
通常、ロードレースのような仮設施設でのイベントでは、大会開催の都度、救護所等に対して加入する必要が
ありますが、本年3月2日に実施されましたJRDM2019(ジャパンレースディレクターズミーティング(※
3))にて、大会主催者からの要望があり、それを反映する形で本制度をバージョンアップいたしました。

ほか、詳しい償内容など詳細は、https://www.jaaf-runlink.jp/compensation.html をご参照ください

今後も、引き続き、大会主催者の課題を収集し、安全安心をベースとしたサービスを作ることで業界全体の底上げを図って参ります。

(※1)日本陸上競技連盟 新プロジェクト「JAAF RunLink」について
https://www.jaaf-runlink.jp/pdf/media/20181113.pdf
(※2)日本陸上競技連盟医事委員会による、心肺停止事例の調査結果
2011年4月~2017年3月までの日本陸連公認コースで行われた、389のフルマラソン大会における医療
体制と心肺停止事例に関する調査に基づいた数字を記載。6年間で45件、心肺停止事例が発生している。
(※3)ジャパンレースディレクターズミーティングについて
全国のマラソン大会等で運営にあたる方々や、都道府県陸上協会の方々を対象に、市民マラソンの安心・
安全な運営のための環境づくりを目的として毎年開催している。

■【ご参考】各ロードレースの保険加入状況

※上記の保険加入状況は、本連盟にて調査した一事例となります。

▼JAAF RunLink公式サイト
https://www.jaaf-runlink.jp/

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