ラグビーワールドカップ2019まで1ヵ月。ボランティア応募状況の調査結果を発表。応募者は若い年代ほど多い。

公益財団法人 笹川スポーツ財団のプレスリリース

【スポーツボランティアに関する調査2019】
「応募はしなかったが応募を検討した」が5.8%と、応募者の倍以上の「応募予備軍」が存在

 「スポーツ・フォー・エブリワン」を推進する公益財団法人笹川スポーツ財団(所在地:東京都港区 理事長:渡邉一利 以下:SSF)は、全国の20歳代から60歳代を対象に『スポーツボランティアに関する調査』を、今年3月に実施いたしました(全体調査報告書は2019年7月に発表済)。
 ラグビーワールドカップ2019開幕まで1ヵ月。ボランティアは「1万人以上」の募集に対し、3万8,000人の応募があり、このうち1万3,000人がボランティアとして採用されています。本調査において、当落を含めた応募状況を確認しましたので、調査結果をご報告します。

※詳細
・SSF ウェブサイト(一部)
http://www.ssf.or.jp/report/category6/tabid/1840/Default.aspx
・全体調査報告書(PDF)
http://www.ssf.or.jp/Portals/0/resources/research/report/pdf/report_volunteer2019_all.pdf

———————————————————————————————-

【ポイント】
1 「応募はしなかったが応募を検討した」が5.8%→応募者の倍以上の「応募予備軍」が存在
2 ・応募者の割合は、男性3.6%に対し女性1.2%と、男性が女性の3倍
  ・応募者は、若い年代ほど多い

3 ボランティアへの応募の理由は、男女により異なる傾向

———————————————————————————————-

【調査結果】
1.ラグビーワールドカップ2019のボランティアへの応募状況

 ラグビーワールドカップのボランティアに「応募し当選した」のは0.8%、「応募したが落選した」は1.6%で、全体の2.4%がラグビーワールドカップのボランティアに応募していた。「応募しなかった」97.6%のうち、5.8%は応募を検討したが、結果として応募しなかったと回答しており、応募者の倍以上の「応募予備軍」が存在したことがわかった。<図表1>

図表1 ラグビーワールドカップ2019のボランティアへの応募状況

2.ラグビーワールドカップ2019のボランティアへ、応募した(性・年代別)

 ラグビーワールドカップのボランティアへの応募状況について性別にみると、当選、落選を合わせた「応募した」の割合は男性3.6%に対し女性1.2%と、男性が女性の3倍となっている。
 性・年代別にみると、「応募し当選した」「応募したが落選した」は、男性は20代、30代の順に多く、女性では20代が最も多い。ラグビーワールドカップのボランティア応募者は若い年代ほど多いことがわかる。<図表2>

図表2 ラグビーワールドカップ2019のボランティアへ、応募した (性・年代別)

3.ラグビーワールドカップ2019のボランティアへの応募理由
 ラグビーワールドカップのボランティアへの応募者(落選者を含む)に対し、応募の理由をたずねた。最も多かったのは「スポーツが好きだから」の74.5%で、以下、「日本で開催されるから」(46.9%)、「選手のプレーをそばで見たいから」(42.0%)、「地域に貢献したいから」(28.4%)などの順となっている。<図表3>


図表3 ラグビーワールドカップ2019のボランティアへの応募理由

 ラグビーワールドカップのボランティアへの応募理由を性別にみると、「スポーツが好きだから」は男性の割合が大きいが、その他のほとんどの理由では、女性の割合が男性を上回っている。特に、「地域に貢献したいから」「選手のプレーをそばで見たいから」「人とふれあいたいから」「語学を活かしたいから」では、女性の割合が男性に比べて大きく、ボランティアへの応募の理由は、男女により異なる傾向があることがわかった。<図表4>

図表4 ラグビーワールドカップ2019のボランティアへの応募理由(性・年代別)

———————————————————————————————-

【調査概要】
・調査目的
成人のスポーツボランティア実施状況およびスポーツ以外のボランティアの実施状況を把握するとともに、ラグビーワールドカップ2019と東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のボランティアへの応募状況や応募の動機等を明らかにすることを目的とする。
・調査方法
調査会社の登録モニターを用いたインターネット調査
・調査対象
全国の20歳代から60歳代(回収数:10,000サンプル)
・調査時期
2019 年 3 月
・主な調査項目
スポーツ分野をはじめとする、過去1年のボランティア実施状況
東京2020オリンピック・パラリンピックのボランティアへの応募状況
スポーツボランティア活動の開始に至った経緯 他
・実施体制
以下の3者による共同研究として実施
工藤 保子(大東文化大学 スポーツ・健康科学部 准教授)
長倉 富貴(山梨学院大学 経営学部 教授)
澁谷 茂樹(笹川スポーツ財団 スポーツ政策研究所 シニア政策アナリスト)

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。