サッカー本大賞受賞作にして、サッカー小説の金字塔 芥川賞作家・津村記久子による『ディス・イズ・ザ・デイ』待望の文庫判発売!

株式会社朝日新聞出版のプレスリリース

株式会社朝日新聞出版(本社:東京都中央区)は、芥川賞作家・津村記久子氏による連作小説『ディス・イズ・ザ・デイ』の文庫判を、10月7日に刊行します。本作は2018年の単行本刊行時、数多くのサッカーファンの胸を熱くさせ、第6回サッカー本大賞を受賞した名作です。

芥川賞作家・津村記久子氏による連作小説『ディス・イズ・ザ・デイ』は、2018年の単行本刊行時に数多くのサッカーファンの胸を熱くさせたサッカー小説の金字塔ともいえる全11話の連作短編集です。本書は栄えある第6回サッカー本大賞受賞作で、同賞を小説で初めて受賞しました。

タイトルは「今日がその日だ」といった意味で、架空の国内リーグ今季最終節の1日を中心に、職場のパワハラに悩む会社員、別々のチームを応援することになった家族、憧れの先輩に近づきたい男子高生、両親の離婚で十数年ぶりに再会した孫と祖母など、性別も世代も職業もさまざまな市井のサッカーサポーターたちの姿が綴られます。サッカーが織り込まれたそれぞれの人生模様が、ユーモラスに情感豊かに綴られているのが読みどころですが、サッカーに限らず、「好きなもの」が人生を支えてくれるその豊かさが普遍的に描かれています。サッカーファンにはおなじみの内巻敦子氏の温かみのある装画および各チームのエンブレムのイラストも本書では使用されています。

本作の書評や著者インタビューは刊行当時30を越える多くのメディアに掲載され、増刷も重ね、ロングセラーとなりました。クリープハイプの尾崎世界観氏も、本書の帯へ「サッカーやスポーツ観戦に興味がなくても、これを読めば人間のファンになると思います」とコメントを寄せています。単行本刊行より3年4カ月を経て、待望の文庫判の刊行となりました。

【目次】
第1話 三鷹を取り戻す/第2話 若松家ダービー/第3話 えりちゃんの復活/第4話 眼鏡の町の漂着/第5話 篠村兄弟の恩寵/第6話 龍宮の友達/第7話 権現様の弟、旅に出る/第8話 また夜が明けるまで/第9話 おばあちゃんの好きな選手/第10話 唱和する芝生/第11話 海が輝いている/エピローグ――昇格プレーオフ/あとがき

【本書に登場する架空の22チーム】
オスプレイ嵐山/CA富士山/泉大津ディアブロ/琵琶湖トルメンタス/三鷹ロスゲレロス/ネプタドーレ弘前/鯖江アザレアSC/倉敷FC/奈良FC/伊勢志摩ユナイテッド/熱海龍宮クラブ/白馬FC/遠野FC/ヴェーレ浜松/姫路FC/モルゲン土佐/松江04/松戸アデランテロ/川越シティ/桜島ヴァルカン/アドミラル呉/カングレーホ大林

『ディス・イズ・ザ・デイ』
著者:津村記久子
発売日:2021年10月7日(木曜日)
ISBN:9784022650115
定価:990円(本体900円+税10%)
装丁:名久井直子/装画:内巻敦子
A6判並製
408ページ
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=23173

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