一般社団法人日本障がい者サッカー連盟のプレスリリース
一般社団法人日本障がい者サッカー連盟(東京都文京区・会長 北澤豪/JIFF)は、公益財団法人日本サッカー協会(東京都文京区・会長 田嶋幸三/JFA)と連携し、2017年度よりJFAおよび47都道府県サッカー協会が主催する有資格指導者向けの研修会に障がい者サッカーに関するカリキュラムを導入してきました。また、翌年からはその修了者を対象に「JIFF指導者登録制度」を設けてきました。そして、このほど2018年度(制度策定初年度)分の集計を終え、全国6地域・延べ89名がJIFF指導者登録を行いましたのでご報告します。
2018年度は、「障がい者サッカー指導コース」研修会は岩手県、石川県、東京都(2回)、大阪府、長崎県の全国5地域・計6回開催され、62名が登録。「障がい者サッカー指導ショートコース」研修会は兵庫県で開催され、27名が登録し、計89名がJIFF指導者登録を行いました。登録者は、自身の指導現場で実践するほか、JIFFから障がい者サッカー情報の配信、JIFF主催事業において指導実践の場の提供などを行っていきます。JIFFは、今後もJFAと連携し指導者への普及を推進し、障がいの有無に関わらず、誰もが、いつでも、どこでも、サッカーを楽しめる環境の実現に向け活動していきます。
■実施エリアと登録人数
インクルーシブフットボールコーチ
回 開催地 登録人数
第1回 東京 16名
第2回 大阪 7名
第3回 石川 3名
第4回 岩手 20名
第5回 長崎 0名
第6回 東京 16名
合計 62名
JIFF普及リーダー
回 開催地 登録人数
第1回 兵庫 27名
合計 27名
■登録者の声
木村 晃 さん(日野市サッカー連盟 [東京都]/インクルーシブフットボールコーチ登録)
普段から少年サッカー指導に携わるなかで、CPサッカーチームと一緒に練習する機会がありました。その時の選手達の笑顔は本当に素晴らしく、その笑顔をもっとたくさん見ることができないだろうか、また、どのように関わっていけばよいのかと考え、受講しました。
初めて学ぶ知識もありましたし、障がいの違いによって意識するポイントをかえることで、これまでの指導経験で対応できることも多くあるのだと気づきもありました。これから、障がいの有無にかかわらず、日頃の少年サッカー指導と一緒にできる障がい者サッカー体験会やウォーキングサッカーの導入などを行っていき、社会全体の理解と笑顔があふれる活動を行なっていきたいと思います。楽しみです。
藤井 あすか さん(つくばFC [茨城県]/インクルーシブフットボールコーチ登録)
JFAサッカーC級コーチの資格更新時に障がい者サッカー指導コースを知り、受講しました。「サッカーは、あらゆる特性を持つ人と共に楽しめる」ということを再認識することができ、「こうじゃなきゃいけない」という固定概念にとらわれずに、あらゆる場面で、いろんな方とサッカーの楽しさを共有していきたいと思います。「競技」として行うにあたってはそれぞれの特性に合わせたルール、選手基準などが必要だと思いますが、楽しむ時には、「障がい者サッカー」と「健常者サッカー」で連携云々ではなく、「サッカー」そのものが身近で、気軽に楽しめる遊びであることを知ってもらいたいと思います。
■日本障がい者サッカー連盟(JIFF)について http://www.jiff.football/
「広くサッカーを通じて、障がいの有無に関わらず、誰もがスポーツの価値を享受し、一人ひとりの個性が尊重される活力ある共生社会の創造に貢献すること」を理念に掲げ、7つの障がい者サッカー団体*をサポートする中間支援組織です。公益財団法人日本サッカー協会の関連団体として2016年4月に設立され、組織基盤強化、コミュニケーション推進、フットボール連携等の活動を行っています。
*7つの障がい者サッカー団体=日本アンプティサッカー協会、日本CPサッカー協会、日本ソーシャルフットボール協会、日本知的障がい者サッカー連盟、日本電動車椅子サッカー協会、日本ブラインドサッカー協会、日本ろう者サッカー協会