NTTコム オンラインのプレスリリース
東京五輪が8月8日に幕を閉じました。日本の金メダルの獲得数が過去最多となった一方で、新型コロナ感染者数が増大したことを受けて、SNS上ではオリンピックに関するポジティブとネガティブ両面において投稿数の急増がみられました。
このように反応の移り変わりが急激となった東京五輪の期間前後のSNS上の反応について、ソーシャルリスニングを行いました。
7月1日には50万件ほどだった五輪関連のツイート数は、開幕直前の7月21日に150万件を超え、開会式の7月23日には1日で約440万件に急増し、その後7月28日まで連日200万件以上の関連投稿数となりました。
7月29日以降は少し落ち着きを見せましたが、それでも閉会式翌日の8月9日まで毎日100万件以上のツイート数が続き、最近では投稿数の多かった「コロナ」の直近一年間の関連ツイート数の1日平均約47万件と比較しても圧倒的に件数が多く、注目度の高いトピックだったといえます。
【五輪関連キーワードと「メダル」「コロナ」「感染」のツイート数の推移】
SNSの投稿は、その時々の生の声となるため、世の中の直近の動向に応じて、好意的な反応、否定的な反応がすぐに反映されます。
五輪について開催前には1割にも満たなかった好意的な反応が、日本選手の活躍や競技をする姿などを見て、7月24日にはポジティブ・ネガティブの割合が逆転。その後も「応援」「金メダル」「選手」というキーワードを含んだ好意的な反応が継続し、多くの人々に影響を与えている様子が窺えるとともに、開催前は否定的だった人や、スポーツに関心の無かったと思われる人たちからも感動したとつぶやく声も散見されました。
一方で、「コロナ」「感染」を含むネガティブな投稿は開催後も一定量の発信が継続し、7月27日以降、東京都を中心に新型コロナウイルス感染者数の悪化の発表がなされたことを受け、再び否定的な反応が増加し、7月28日から8月3日は「五輪 AND メダル」よりも「五輪 AND 感染」のツイート数が上回って逆転しました。五輪関連全体の反応においても、中止を求める投稿が増え、7月29日から31日の3日間は否定的な反応の割合が好意的な反応を上回りました。
その後も新型コロナウイルス感染者数の増加が続き閉会式を迎えました。閉会式の演出へはポジティブ・ネガティブ双方の反応が見られたものの、日本選手の活躍や選手たちの健闘を称える反応が多く見られました。閉会式当日(8月8日)のツイート数(211万件)は、開会式当日(440万件)の半数以下ではありましたが再び増加し、調査期間中(7月20日から8月9日)の累計では3,768万件ものツイート量となりました。
【五輪関連キーワードと併記されたキーワードのランキング】
※青色:ポジティブキーワード
赤色:ネガティブキーワード
黄色:当日に出現した特徴的なキーワード(ポジティブ・ネガティブ両面)
開催前(7月1日・7月20日)
開催後(7月23日~27日)
開催後(7月28日~31日:新型コロナウイルス感染者急拡大)
開催後(8月1日~4日)
開催後(8月5日~8日)
【五輪関連ツイートのポジティブ/ネガティブ率の割合】
【ソーシャルリスニングの概要】
- 調査対象メディア:Twitter
- 調査期間:2021年7月20日~8月9日 ※比較対象として2021年7月1日のデータを取得
- 取得データ件数:37,679,654
- データ取得キーワード:五輪/オリンピック
- 分析手法: 分析対象のツイートを収集。取得したデータを、テキストマイニングによる機械処理、および、目視により分析を行った
NTTコム オンラインでは、法人のお客さま向けにソーシャルリスニングツール「Buzz Finder」や関連サービスを提供しています。ネットやSNS上のリスクの早期検知や、ソーシャルメディア上の生の声(VOC)をリアルタイムに把握しブランドセーフティの強化や製品・サービスの改善をご支援します。
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