好きなスポーツ選手 「大坂なおみ」が第4位と初の上位に!1位は前回調査に続き「羽生結弦」/スポーツライフに関する調査2020調べ

公益財団法人 笹川スポーツ財団公益財団法人 笹川スポーツ財団のプレスリリース

「スポーツ・フォー・エブリワン」を推進する公益財団法人笹川スポーツ財団(所在地:東京都港区赤坂 理事長:渡邉一利)が、2020年8~9月に全国の18歳以上の男女を対象に「スポーツライフに関する調査2020」を実施し、「好きなスポーツ選手」をたずね、回答者全体の74.9%にあたる2,246名が回答、489名の選手名があげられました。
結果は、「好きなスポーツ選手」の1位は「羽生結弦」7.8%となり、次いで「イチロー」7.5%、「大谷翔平」5.1%、「大坂なおみ」4.9%、「浅田真央」4.2%となりました。4位の「大坂なおみ」は調査以来初の上位となり、「羽生結弦」は前回調査(2018年)に続き1位となっています。
これらの調査結果を含む「スポーツライフ・データ2020」は、2020年3月に発売しております。
▼なお全文は公式ウェブサイトよりご覧いただけます。https://www.ssf.or.jp/thinktank/sports_life/data/favorite_player.html

  • 好きなスポーツ選手2020(全体・上位5位まで) <図表1>

4位の「大坂なおみ」は調査以来初の上位となり、性別では女性からの人気が高く(8.0%)、年代別では、70歳代(9.1%)、40歳代(5.5%)の割合が高い結果となっています。「羽生結弦」は前回調査(2018年)に続き1位で、女性からの人気が1位(15.3%)となっており、3位のイチローは男性からの人気が10.1%と最も高くなっています。

 

<図表1> 好きなスポーツ選手2020(全体・性別:上位5位まで)

資料:笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査2020」
 

  • 担当者コメント 

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、ファンが現地で直接観戦できる機会が少ない時期の調査であったが、好きな選手には合計489名の名前があげられた。

なかでも大坂なおみ(テニス)は全体の4位、女子では2位と、初の上位となった。大坂なおみは2020年全米オープンで2年ぶりに優勝し、BLM(Black Lives Matter)運動支持の表明でも大きな話題となった。高い競技力や世界での活躍に加えて、記者会見やSNSで発信されるメッセージにも注目が集まっている。

羽生結弦(フィギュアスケート)は前回2018年調査に続いての1位となった。すべての年代で3位以内に入り、幅広い支持を集めている。また、2位のイチロー(野球)は2019年に引退したものの今回も2位となり、2010年から6回の調査すべてで3位以内にランクインした。上位には調査時に活躍する選手に加え、長く根強い人気を誇る選手が含まれるのが特徴である。

【笹川スポーツ財団 スポーツ政策研究所 シニア政策オフィサー 宮本幸子】

▼主な調査結果

  • 好きなスポーツ選手の年次推移 <図表2>

2010年から2020年までの好きなスポーツ選手の推移をみると、過去6回の調査すべてで上位10名に入るのは「イチロー」と「浅田真央」の2名となっています。両者はともに引退した選手ですが、安定した人気で、「イチロー」は過去6回の調査のうち1位を3回獲得し、今回調査でも2位にはいりました。

新たに10位以内に入った選手は4位の「大坂なおみ」4.9%、7 位の「池江璃花子」2.0%、8 位の「渋野日向子」1.8%、9位の「坂本勇人」1.6%、10位の「リオネル・メッシ」です。4位の「大坂なおみ」は2020 年全米オープンで2 年ぶりに優勝するとともに、BLM(Black Lives Matter)運動支持の表明で大きな話題となりました。7位の「池江璃花子」は白血病の長期療養を経て、7月には東京オリンピック開催1 年前のイベントでメッセージを発信し、8月にはレースに復帰しました。

<図表2> 好きなスポーツ選手の年次推移 2016~2020年(全体:上位10名まで)

資料:笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査2020」

 

  • 好きなスポーツ選手(年代別) <図表3>

 

全体で1位の「羽生結弦」は、18・19 歳および50歳代から70歳以上で1位になり、2 位の「イチロー」は20歳代から40歳代で1位にあげられました。18・19歳は「大谷翔平」「本田圭佑」も同率の1 位となっています。2位と3位についてみると、20歳代と30歳代は「羽生結弦」「浅田真央」、40歳代は「羽生結弦」「大坂なおみ」、50歳代は「イチロー」「大谷翔平」「錦織圭」、60歳代は「大谷翔平」「イチロー」、70歳以上は「大坂なおみ」「浅田真央」がそれぞれあげられました。

また、18・19歳では「ネイマール」、20歳代と40歳代では「リオネル・メッシ」、30歳代では「クリスティアーノ・ ロナウド」と、海外のサッカー選手の名前があがりました。60歳代と70 歳以上では「長嶋茂雄」が入り、根強い人気がうかがえます。いずれの年代でも10位以内に入るのは「羽生結弦」「大谷翔平」「浅田真央」の3名でした。

<図表3> 好きなスポーツ選手2020(年代別:上位10名まで)

資料:笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査2020」

【調査概要】
調査内容
:運動・スポーツ実施状況、運動・スポーツ施設、スポーツクラブ・同好会・チーム、スポーツ観戦(好きなスポーツ選手含む)、スポーツボランティア、日常生活における身体活動、生活習慣・健康 他
調査対象:全国の市区町村に居住する満18歳以上の男女3,000人(男性:1,493人、女性1,507人)
地 点 数:300地点(大都市89地点、人口10万人以上の市122地点、人口10万人未満の市64地点、町村25地点)
調査時期:2020年8月28日~9月23日
SSFスポーツライフ調査委員会
委員長 海老原  修  横浜国立大学 教育学部 教授
委員  大勝 志津穂  愛知東邦大学 人間健康学部 教授
委員  澤井  和彦  明治大学 商学部 准教授
委員  鈴木  宏哉  順天堂大学 スポーツ健康科学部 先任准教授
委員  高峰   修  明治大学 政治経済学部 教授
委員  堤   裕美  上田女子短期大学 幼児教育学科 専任講師
委員  野井  真吾  日本体育大学 体育学部 教授委員
委員  中島   光  笹川スポーツ財団 常務理事
※(所属・肩書は刊行時)

 

  • 【最新刊「スポーツライフ・データ2020」発売中】

成人を対象に1992年から2年ごとに実施している全国調査です。全国の18歳以上を調査対象に、頻度・時間・運動強度からみた笹川スポーツ財団独自の指標である「運動・スポーツ実施レベル」をはじめ、スポーツ観戦率やスポーツボランティア実施率、スポーツクラブ加入率、好きなスポーツ選手の推移など、国内のスポーツライフの現状を明らかにしてきました。

 このたび、最新刊「スポーツライフ・データ2020」を2021年3月31日に発売しております。新型コロナウイルス感染症による大きな変化の中で、人々のスポーツライフはどのような実態なのかを探るべく、2020年調査では「社会の変化とスポーツライフ」をテーマに調査を実施。新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響は、スポーツ活動にも少なからず影響を及ぼした結果となっています。

 ▼発売中「スポーツライフ・データ2020」
https://www.ssf.or.jp/publication/ssf_books/20210331.html

仕様:A4版 / 204ページ
価格:3,300円(本体3,000円 + 税10%)
発売:2021年3月31日

 

  • 【笹川スポーツ財団】

公益財団法人 笹川スポーツ財団は、「スポーツ・フォー・エブリワン」を推進するスポーツ分野専門のシンクタンクです。国、自治体のスポーツ政策に対する提言策定や、スポーツに関する研究調査、データの収集・分析・発信を行い、「誰でも・どこでも・いつまでも」スポーツに親しむことができる社会づくりを目指しています。

■公益財団法人 笹川スポーツ財団について
名称  : 公益財団法人 笹川スポーツ財団
代表者 : 理事長 渡邉 一利
所在地 : 〒107-0052 東京都港区赤坂1-2-2 日本財団ビル3階
設立  : 1991年3月
目的  : スポーツ・フォー・エブリワンの推進
事業内容: ・生涯スポーツ振興のための研究調査
     ・生涯スポーツ振興のための研究支援
     ・生涯スポーツ振興機関との連携事業
     ・生涯スポーツ振興のための広報活動
URL   : http://www.ssf.or.jp/

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